自然治癒力を支える最重要機能「ホメオスタシス」

慢性的な不調を改善し、安定して良好な健康状態を保つためには、「自然治癒力を高める」あるいは「取り戻す」ということが何よりも重要であることは多くの方が気付かれ始めていることではないかと思います。

では自然治癒力を高めるためには何が必要かというと、

●腸内環境を整る

●肝機能を高める

という事になるわけですが、それに加えてもう一つ絶対に欠かせない重要な要素があります。

それがホメオスタシスを整えるという事です。

「恒常性」といって体を一定の状態に保とうとする機能のことで、自律神経・ホルモン・免疫の三つの機能の相互作用の事を表します。

言わば自然治癒力の中枢にあたるのがホメオスタシスになります。

一時的ではなく、安定的に体を良好な状態に保とうとしてくれるのがホメオスタシスになります。

ですから自律神経機能・ホルモンバランス・免疫機能が低下したり乱れたりしてしまうと、体は良好な状態を維持できなくなり、慢性的な病気・不具合に悩まされるようになります。

常に体調が良い状態を保ち続けようとするなら、ホメオスタシスを適正に機能させることが絶対に欠かせない条件となります。

ホメオスタシス機能は２５歳くらいを境にしてその機能が徐々に低下。

４０歳を過ぎた辺りからはその低下するスピードが加速し、６０歳になる頃には２５歳ころに比べるとおよそ９０％もの機能が失われていると言われています。

若いころと同じようなものを食べ、同じような生活を送っているにも関わらず、年齢を重ねるほどに体のあらゆる機能が低下して、

・体が思うように動かなくなったり、
・疲れが取れなくなったり、
・体型が維持できなくなったり、
・あるいは様々な不調が現れる始める

のは加齢によるホメオスタシス機能が低下しているからに他なりません。

農薬や化学物質の中には、自律神経機能やホルモンバランスに悪影響を及ぼすものが多く含まれています。

そのため環境汚染が進めば進むほどホメオスタシス機能は低下し、体を良好な状態に維持し続けることが難しくなっていきます。

また環境汚染によって体内環境が悪化してくと、免疫は体内に蓄積された汚染物質を除去しようとしてくれます。

その分菌やウィルスに対する対応力は低下しますから、結局のところ免疫力が低下していきます。

老化だけではなく、農薬や化学物質もホメオスタシス機能を大きく低下させてしまう要因となっています。

感染症に罹りやすいとか慢性的な不調を抱える人が多くおられるのも、「環境汚染によってホメオスタシス機能が低下している人が増えてしまっていることも大きな一因になっている」と考えて間違いなさそうです。

ホメオスタシスを適正に機能させるにはビタミンやミネラルといった栄養素が必要になります。

ですからビタミンやミネラル。

あるいはタンパク質や脂質などといった栄養素をしっかり摂ればホメオスタシス機能は回復すると思っている人もおられるようです。

しかし低下してしまったホメオスタシス機能を取り戻すためには、それらの栄養を摂取しても基本的には回復することはないことを知っておくことが大切です。

ハーブの中には「前駆体」と言って、神経伝達物質・ホルモン・サイトカイン(免疫の調整に関わる物質)になる一つ前の段階の物質が含まれているものがあります。

その前駆体を摂取することによって低下してしまったホメオスタシス機能を一定程度取り戻すことが出来ることが確認されています。

老化によって低下してしまったホメオスタシス機能の回復には、前駆体を含むハーブの活用が有効になります。

現代人で農薬や化学物質に汚染されていない人はまずいませんから、デトックスを行うことも大変有効です。

特に油溶性毒素の排泄が出来るデトックスは効果が大きのではないでしょうか。

一般に普及している農薬や化学物質はその大半が油溶性のようですから。

また水素やハーブに含まれるファイトケミカルなど、活性酸素除去に有効な成分の摂取も非常に有効です。

活性酸素除去もホメオスタシス機能の回復には欠かせない要因の一つになります。

一見すると腸内環境・肝機能・ホメオスタシスはそれぞれが独立した働きを担っているように思われがちです。

しかしこれらの機能はすべて相互関係で繋がっていますから、じつは腸内環境・肝機能・ホメオスタシスは三つが合わさることで初めて自然治癒力という機能を支えることが出来るという風に捉えることも出来ます。

そのためホメオスタシスのみケアするだけではホメオスタシスすら整えることは出来ません。

ホメオスタシスを整え、慢性的な不調の改善や、良好な健康状態を維持をはかるためにはこの三つの機能を同時にケアしていくことが重要だということです。