先日挙げたブログでは、水溶性ビタミンのB群とCを大量に摂ることの必要性やメリットについて僕自身の実体験を基に紹介してみました。
栄養素療法やメガビタミンに関する知識があり、「バランスさえ取れていれば栄養は少々多めに入れておいたほうが良い」と肯定的に捉えている人なら納得のいく部分が多かったかもしれませんが、
●栄養は普通の食事で摂る量で充分でしょう
●厚労省推奨量の何十倍も摂るとか、サプリを使用するとかそんなことはしなくていいのでは?
●だって自分はそんなに取らなくても特に不調はないし困ってもないから
と否定的な意見を持たれたり、疑問を持たれた方もおられたと思います。
実際に普段の食事だけで特に不調もなく、元気に過ごすことができていたら当然のことですからね。
では実際のところ、
●栄養はあり得ないほどたくさん摂ったほうが良いのか?
●それとも常識的範囲のせいぜい食事を気を付ける程度でいいのか?
●どちらでしょうか?
●その答えってあるの?
ってことなのですが、前回記事の補足の意味合いも込めて、今回はそのことについて書いてみようと思います。
独断と偏見に基づいた内容になりますが、正しい健康情報の捉え方について大切なことだし参考にしていただける部分も大いにあると思うので、ぜひ目を通していただいて記事全般の是非についても併せて考察いただけたらと思います。
さっそくですがまず結論から言えば、「人による」というのが正解だと思います。
「なんだそりゃ」
「なんて期待外れな」
と思われるかもしれませんが、まあ聞いてください。
じつは
栄養素の消費量は人によって1000倍違う
という説があります。
これ確かな根拠があるのかというと信頼性のあるデータはおそらく取られていないとは思うのですが、かなり信ぴょう性の高い説ではあると思うんですね。
なぜって人には個人差というものがあり、その個人差って相当大きなものがあるからです。
例えば僕がよく使う実例ですが
お酒を一滴も飲めない人もいれば浴びるほど飲んでも平気な人がいますよね。
いくら食べても太らない人もいれば水を飲んだだけでも太る人もいます。
たとえ親子であっても腸内細菌の種類・数・比率は全く違うそうですし、
人種によって体内酵素が違うから、牛乳が体に良いスイス人のような人種もいたり日本人のように牛乳は体に合わない人種もいたりします。
麻酔が効く人もいれば全く効かない人もいますし、
とてつもなく不健全な生活を送っていても病気にならない人もいれば超健全な生活を送っていてもがんになる人もいたりするわけです。
こうした実例を踏まえて考えてみたとき、
栄養素の消費量は人によって1000倍違う
という説は間違いがないように思うわけです。
まあこういう説っていうのは人の興味を引くためかなり盛った数字を出す傾向があるので、言い過ぎな可能性も考慮はしておいたほうが良いですが、それでも話1/10分程度で聞いたとしても100倍の個人差があることになりますからね。
●食事だけでは補えないほどのたくさんの栄養を摂ったほうが良いのか
●それとも通常の食事だけで十分なのか
「というほこたて論争はいずれが正しいのか」と考えれば、結論としては「人による」ということに落ち着くのもご理解いただけるのではないでしょうか。
で、これは一見つまらない結論のように思えるかもしれないのですが、じつはとても重要なことだと考えていて、
というのも世の中の殆どの人は「これが答えだ」という明解なものを得ようとして色んな情報を取られる傾向にあると思うのですが、ここまでの話できっとお分かりいただけたように、世の中にあふれている情報はあくまでも「おおよその方向性」を示したものであって答えではありません。
なのにその情報が正しいと信じてただそのまま実行するだけでは自分にとっての正解にはなりませんから、
大切なことはそうした情報を活用しつつ、自身の個人差に合わせた正解を見つけていく作業が大切ではないかということです。
それを言いたくてこの記事を書いてみました。
正しい健康情報を見つけるためには大変重要な考え方になると思うのですが、参考になる部分はあったでしょうか。
結局のところ「答えは自分で見つけるしかない」のではないでしょうか。