これまでこのブログでは、ビタミンやミネラルといった栄養の話は何度かしてきましたが、今回は少し切り口を変えて 「酵素」 について掘り下げてみようと思います。
健康の話をしているとよく出てくる言葉ですが、実際のところ何をしているのかは意外と知られていません。
・体の中でどんな役割を持っているのか
・食事との関係はどう考えればいいのか
などなど。
今回はそのあたりを、できるだけ分かりやすく整理していきます。
■ 酵素とは何か ― 体の働きを支える存在
酵素とはタンパク質の一種のことで、体の中で起きている化学反応を助け、その反応を促進させる働きがあります。
そして、じつは体は全て酵素反応(化学反応)によって動いているので、酵素が無ければ体の機能はすべて停止してしまいます。
だから非常に重要で、「酵素こそが人間の生命活動や健康状態そのもの」という風に考えられています。
「体内の酵素が尽きた時が寿命」というような話をよく聞くのもそのためです。
■ ビタミンやミネラルは酵素の働きを助ける栄養素
ちなみに余談ですがビタミンやミネラルの中には補酵素と言って、酵素の働きを助ける役割を持った種類のものがたくさんあります。
ビタミンB群などはその代表的なものになり、だからこそビタミンやミネラルの補給が推奨されているというわけです。
さらに言えばダイエットで有名になったコエンザイムQ10のコは「補う」という意味であり、エンザイムは「酵素」という意味になります。
つまり直訳するとコエンザイムQ10は「補酵素Q10」になりますから、こうしたことから見てみても、多くの栄養素は酵素の働きを助けるためのものであり、酵素を引き立てるためのわき役であることが分かります。
その事から見ていかに酵素が重要で、体の全てを左右するものであるかがご理解いただけたのではないでしょうか。
■ 食事の変化と酵素の摂取量低下
ところでその非常に重要な酵素。
現代人は基本的に大幅な不足傾向がみられるとして非常に問題視されています。
というのも酵素は大きく分けると
・食事を通して外から取り入れているものと
・体内で合成しているものの
二つに分類されるのですが、まず食事からの摂取量を見てみると、激減・或いは全く摂れていない状況にあります。
なぜなら冒頭でも説明したように酵素はタンパク質です。
タンパク質は非常に熱に弱く、加熱するとすぐに壊れてしまうので、現代人の食生活がほぼ過熱食で締められていることを考えれば、生きた酵素の摂取が出来ない人が殆どになっていることが見えてくるからです。
■ 肝臓への負担と体内で作られる酵素
また体内合成量についても大きな問題を抱えていて、酵素は肝臓で作られているのですが、現代の生活環境は体にとっての毒(添加物・農薬・化学物質など)が多すぎて、解毒機関でもある肝臓に多大な負担がかかってしまっています。
そしてその結果、肝臓は解毒処理に追われるがあまり酵素の合成まで手が回らなくなり、酵素の合成量が落ちている可能性が危惧されています。
じっさい予備軍を含めれば、肝機能の低下が疑われる人は二人に一人とも言われているほどですから、多くの人が酵素を作れなくなってきている可能性は否定できない状況となっています。
つまり現代人は食事から摂ることは出来なくなり、体内での生成量も大幅に落ちているという二重苦の条件の中に置かれているということですね。
だからこそ最近は、「特に大きな病気があるわけでもないのに、なんとなく調子が悪い」「疲れが取れにくい」「体が重い」と感じている人が多いのではないでしょうか。
体の全ての機能は化学反応で動いていて、その化学反応は酵素によって引き起こされているわけですから。
■ 酵素という存在をあらためて考える
でも酵素についてのこうした基本的な仕組みや役割を、きちんと理解している人はまだまだ多くありません。
健康に関する情報の中ではよく見かける言葉ですが、その重要性や体との関係まで考えている人は意外と少ないのが現状です。
だからこそ今回お伝えしてきたような内容を通して、酵素という存在をあらためて捉え直してもらえたらと思います。
今回は酵素の基本的な部分だけを整理しましたが、まずはここから理解してもらえれば十分です。