恒常性とは、
●神経伝達物質(自律神経)
●ホルモン(ホルモン)
●サイトカイン(免疫)
という3つの情報伝達物質の分泌力の事を指していますが、
詳細は前回記事で確認いただくとして、
今回はこの基礎知識を基に恒常性の高め方について紹介します。
恒常性の機能改善をはからないまま栄養補給や運動などを行っても、一時的なもので終わるか、効果はほとんど期待できませんから、この知識は絶対必須です!!
とにかく「何をやれば良いか?」だけでもまずは知ってみてください。
恒常性を高める方法は主に
- 睡眠
- 精神的ストレスの緩和
- 解毒
- ハーブ
の4つがあります。
それぞれの詳細を簡単に説明すると、
1.睡眠
一言にまとめてしまうと、情報伝達物質の分泌力というのは「内臓機能」の事を指しています。
ですから内臓に疲れを溜めさせないことが分泌力の向上に於いて非常に重要です。
その為にまず一番欠かせないのがやはり睡眠になります。
しかし「私は睡眠が足りている」という人がどのくらいいるでしょうか。
家事に追われ・育児に追われ・仕事に追われ・ゲームやネットなどにはまって夜更かしが当たり前になるなどなど、年齢を問わず、恐らくまともな睡眠を取れている人は殆どいないのではないでしょうか。
だから若い人であっても自律神経系やホルモンがバランスが整わず、常に不調を感じる人が増えていると思われます。
睡眠をしっかりとらずして恒常性の健全化は絶対にありえませんから、しっかり時間を割いてとりましょう。
2.精神的ストレスの緩和
最重要知識の一つとして、
「性ホルモンが、体内の炎症を抑えたり体の修復も行いつつ、精神的ストレスの緩和にも役立っている」
ということを知っておかなければいけません。
なぜなら少し考えてみればわかりますが、
精神的ストレスがきつすぎると、性ホルモンはそのストレス緩和作業に追われ、代わりに体の炎症を抑えたり体の修復を行うことができなくなるからです。
仕事が一つ増えると急激に忙しくなって、従来やってた仕事に手が回らなくなるのと同じですね。
精神的ストレスがきついと病気や不調をきたしやすく、また回復しにくくなるのはその為です。
そして非常に厄介なことに、精神的ストレスは24時間継続的に受け続けてしまうことが珍しくありませんね。
そのような場合は生活環境や人間関係の在り方を根本から変えないと解決が難しいこともあり、現代日本人が抱えているありとあらゆる問題の中でも、一番の問題がこの精神的ストレスなのかもしれません。
それだけに、精神的ストレスが多い方についてはその向き合い方について見直してみることがとても大事であるとも思います。
精神面が安定するだけでも体内の情報伝達物質が無駄に消費されなくなるので、大きな効果が期待できます。
3.解毒
情報伝達物質の分泌力を向上させるために非常に有効かつ、今の日本人に絶対必要なのが「解毒」です。
なぜなら日本は世界でも圧倒的ダントツに農薬・添加物などの化学物質が使用されている国だからです(もしかしたら中国も似たようなものかもしれませんが)。
とうぜん摂取している農薬や添加物の量もどの国の人よりも圧倒的に多くなりますから、体内に蓄積してしまった化学物質を排泄し、内臓の負担を軽減させてやらないと、適正な内臓機能を維持できないのは当然のことです。
しかし厄介なことに「農薬や添加物は一度体内に入ってしまうと二度と排泄できない」と言う人もいるくらい排泄が難しいので、だから自律神経系が乱れたり、ホルモンバランスが狂ったり、あるいは免疫が低下してしまっている人が増えてしまったのだと個人的には考えていますが、とは言え排泄の方法が全くないわけでもありません。
数少ないながら本当に有効な解毒法もありますので、それはまた別の機械に紹介することにします。
4.ハーブ
老化による神経伝達物質・ホルモン・サイトカインの分泌力低下に対して改善効果があるのがハーブです。
神経伝達物質・ホルモン・サイトカインの分泌力を高めることができるハーブがいくつか確認されています。
安全性が確認された高品質のものが使用できれば時間はかかりますが、実際に分泌力を徐々に回復させていくことが可能です。
ホルモンバランスに良いと言われるイソフラボンや、最近話題のエクオール、あるいは血流改善や滋養強壮効果などで昔から有名なイチョウ葉エキスや朝鮮ニンジンなども分泌力向上が期待できる代表的なハーブの一つと考えられます。
ハーブと言うと日本ではあまり普及していませんし情報自体も少ないので、今ひとつ信用性にかけるように思われる方も多いのですが、欧米諸国では「医薬品」として病院で処方されていますし、根本的な体質改善やアンチエイジングに非常に効果的な素材になります。
恒常性を整えるために大いに役立つのがハーブです。
簡潔な内容でまとめてしまいしたが、以上が今回のお話になります。
次回は「栄養補給で恒常性は高められないの?」について紹介します。