前回記事の
の最後に少し書きましたが、健康の維持・回復において超・超・超～～～～～～～～重要で、だけど最も情報が出てこないのが「恒常性」という体の機能についてです。
恒常性の説明は特別難しいわけではありませんが、どう頑張って文章を書いたとしても、興味を持ってもらったり、その重要度を正確に伝えられるような書き方は出来ないため、だから情報発信をする人が少ないし、また受け止めてくれる方も少ないという事情があります。
ですがこれまた前回記事やこの記事の冒頭で書いたように、恒常性は健康の維持・回復においては絶対欠かせない最も重要な要素になるので、この記事では必要な情報だけ、なるべく端的に記載しておきます。
知識として知っておくだけでもいつか役立つ時が来ると思いますので、少し目を通して内容を覚えてみてください。
恒常性とは、別名「ホメオスタシス」とも呼ばれ「自然治癒力の根幹」にあたる機能のことを言います。
この恒常性は
●自律神経
●ホルモン
●免疫
の３つの機能の相互作用によって形成されています。
この３つの機能がそれぞれ適正かつ、上手くバランスを取りながら機能していくことができて初めて病気になりにくく、より健康的な体の維持が可能となります。
反対に、
●自律神経系が乱れているとか、
●ホルモンバランスが崩れているとか、
●免疫が落ちている
等、どれか一つの機能が上手く機能しなくなるだけで、他の二つの機能もそれに影響を受けて全体的にパフォーマンスが落ちてしまい、病気や不具合になりやすく、また回復しにくい体になってしまいます。
つまり慢性的な病気や不具合を抱えている方というのは、理屈的に考えれば少なくともどれか一つの機能が大きく低下しているということになりますし、人によっては３つの機能全てが低下してしまっていることもあるということです。
そのため回復力が追い付かず、病気や不具合が慢性化しているというのが、現代病に悩む人の根本的な原因だと考えられます。
ですからその根本的な問題を改善するためには、自律神経・ホルモン・免疫の３つ全てを同時に整えていく必要がありますよ
ということなのですが、ここで一つ知っておかなければいけない知識があります。
それは
これら３つの機能の高さは、いったい何によって決まっているのか？
ということです。
それが分らないとそもそも何を改善すればいいのかが見えないわけですから、ここはきちんと知っておくべき重要なポイントとなります。
じゃあ３つの機能の高さを決定づけているものは何かというと、それは
分泌
なんです。
なんの分泌かというと、
●自律神経なら神経伝達物質
●ホルモンならホルモン
●免疫ならサイトカイン
という物質の分泌量になります。
これらの物質が適正に分泌されることで、自律神経もホルモンも免疫も正常に働くことができるようになります。
しかし、体の老化と共にこれらの物質の分泌量は年々下がり続けてしまいますし、また「環境ホルモン」に代表されるように、これら恒常性を司る機能を混乱させやすい化学物質の氾濫もあって、現代人は恒常性や自然治癒力を上手く働かせることができない人が非常に増えていると考えられます。
中でも成人病と呼ばれる種類の病気や、現在問題になっている感染症は、恒常性機能の低下によって引き起こされている可能性が高いので、こうした問題を解決するために分泌力の向上や、恒常性機能の維持・向上を図ることは、現代日本人が抱えている最重要課題の一つと言って間違いありません。
この問題を解決することが、慢性的な病気や不具合を解決に導く最初の一歩になりますから、次回はその分泌力を向上させるにはどのようにすれば良いかについてお話します。
