体内の農薬を排泄する方法

前回記事に於いて

完全無農薬の野菜はもう存在しない
●地球上のすべての土地が農薬や化学物質に汚染されている

という事実を根拠と共に説明したわけですが、そうなると

農薬に汚染された土地に住み、
・農薬に汚染された空気を吸い、
・農薬のついた野菜を食べている

私たち人間の体の中には、当然のことながら知らず知らずの内に農薬が蓄積されているということになります。



どれくらいの量が蓄積されているかについては誰にもわかりませんが、少なくとも

一日に約⒔,7g
●年間で約5㎏の農薬(化学物質も含む)を取り込んでいるだろう

ということはよく言われています。



まあこういう話しに出てくる数字は大雑把な計算によるものだと思うので、どこまであてにしていいかは分りませんが、とはいえ生きている限り毎日摂取し続けるわけですから、話半分以下で聞いたとしても10年20年と生き続けていれば、とてつもない量の農薬を取り込んでいることは確実でしょう。



体内での農薬蓄積量を視覚化できる機械でも開発されたら、それこそとんでもない量の農薬が映し出されるかもしれませんね。




さてこの農薬。

とうぜん体に良いものではないし、出来る限り排泄するのが望ましいのも言うまでもないわけですが、じゃあどういう方法があるのかと言えば、やっぱり体内の排毒機能しかないというのが実際のところだと思います。



となるとその排毒機能って何なんだということなのですが、その前に、

農薬は油に溶ける性質がある

というお話をしておきます。





農薬というのは基本必ず油溶性で、なぜなら

雨が降っても水をはじくため、農薬が流れずにすむから

です。





これがもし水溶性だったら雨が降る度に流れてしまい、何度も農薬を撒かないといけなくなりますから、それは手間ですしコストも高くついてしまいます。

だから油溶性にしているわけです。



そこで「農薬を排毒できる機能とは?」の話になるわけですが、結論から言うと油溶性の農薬を排泄してくれるのは「肝臓の仕事」になります。

肝臓で分泌される「胆汁」という黄色い液体が油を分解してくれるからです。



さらに胆汁は分解した油を腸に送り出し、便と共に体外へ排泄する補助まで行ってくれています。








ですから

蓄積されてしまった農薬を体外に排泄するためには、肝機能を高め、胆汁の分泌量を増やさないといけない

ということになります。








ところがその肝機能と胆汁の分泌量。

必要なレベルが満たされている人が殆どいないというのが現状です。


それは便の色をみれば誰もが確認することが可能で、赤ちゃんの便のようにバナナ色をしていれば胆汁がしっかり分泌されている証ですし、黒っぽい便が出ている人は胆汁が出ていないというサインになります。

胆汁は濃い黄色をしていて、それが便に付着して便の色を決めているので、だから便の色で胆汁の分泌量や肝機能の状態が確認できるというわけです。



また胆汁は非常に刺激の強い液体であるため、腸を刺激して排泄を促す役割も持っています。

ですから慢性的に便秘であったり便秘がちな人も、肝機能が低下し、胆汁の分泌量が低下している可能性が高いというこです。



便秘傾向にある人は下手をすれば2人に1人以上の割合でおられるわけですから、肝機能も胆汁の分泌量も足りない人だらけといっても言い過ぎではないでしょうね。



肝臓は、適度な睡眠やハーブの活用で整えることができるので、仮に肝機能が落ちていたとしても対応可能です。

疲労が抜けない方やネガティブ思考になりやすい人にも肝機能回復は大変有効な手段になりますから、覚えておかれるとおかれると良いですね。



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