農薬を使ってなくても「無農薬表記」ができません
日本においては野菜に無農薬の表記をおこなって販売することができません。
農薬をいっさい使わずに野菜を作っている農家さんがおられるにも拘らずです。
なぜでしょう。
じつは農薬を一切使っていなくても、もう完全無農薬の野菜をつくることが不可能になってしまったからです。
PM2.5は中国から飛んできている
ではなぜ完全無農薬の野菜をつくることが不可能になってしまったのか。
その最大の理由が、
「自分の畑で使っていなくても数十キロ・数百キロ先で使用された農薬が、風に乗って自分の畑にも撒かれているから」
です。
それは数百キロ・数千キロも離れた中国からPM2.5や黄砂が飛んできていることから考えると、受け入れざるを得ない事実だということが分ります。
はっきり言ってしまえば、
「もう地球上のすべての土地は農薬で汚染されている」
ということです。
だから農薬を使わずに野菜を作ったとしても、成分分析をかければ農薬が検出されてしまうので、無農薬表記ができなくななったというわけです。
けっこう残酷な現実ですね。
有機野菜も無農薬ではありません
また意外と知らない人が多いですが、有機野菜は農薬を使っていないという意味ではありません。
有機認証を受けるにあたり「使ってはいけない農薬があるだけ」で、いくつかの種類の農薬の使用は認められています。
だから有機であっても「農薬がかかっているものが殆ど」というのが正しい捉え方になると思います。
残念ながら無農薬であっても有機認証であっても、農薬が全くかかっていない野菜はもう無くなってしまったんですね。