前回記事ではいつの間にか他人に支配されている人の特徴について書きましたが、今回は
他人に支配されないために気を付けるべきこと
について僕なりの考えを書いてみようと思います。
●誰に対しても対等の立場を保つ
●理不尽な上下関係を作らない
●自分らしく生きる
といったことに役立つ内容になると思います。
実践できる範囲でいいからチャレンジしてみてください。
早速ですが、結論から言うと
何事においても他人に報告することは出来る限り事後報告の癖をつけていく
というのが最も良い方法ではないかと考えています。
なぜそう考えるのかというと理由は大きく2つあって、一つは、事を起こされてしまった後に報告を受けると、
よほどの問題行動でない限り「そうか」くらいの感想しか他人は言えない
から。
そしてもう一つは事後報告になる分、
自己責任に於いて行動する意識が高まるから
です。
もう少し詳しく言うと、前者の場合は前回記事でも書いたように、何事においても行動を起こす前に誰かに事前報告する癖がついてしまっていると、報告を受けた側は必ずその行動に対するリスクや危険性のアドバイスをせざるを得なくなります。
そしてそのアドバイスを聞く側は、
確かにアドバイスをいただいたようにいろんなリスクあるのだから、アドバイスをくれた人の言うとおりにしていかなければ・・・・・・・・・
と、他人の意見によって自分が動かされていく癖付けが無意識のうちに刷り込みされてしまいます。
そのような流れで自分の意見を持たない・或いは自分で考えて行動できない人が作られていき、結果アドバイスする側もされる側も互いが気付かないうちに他人を支配する側と他人に支配される側に分かれてしまっていると思われます。
しかし何を行うにしても事前報告や事前相談を行わず、事後報告で済ませるようにしてしまうと、報告を受けた側は今更「それは止めておけ」なんて言えるはずもなく、たいていの場合はせいぜい感想を言う程度しかできません。
こういうやりとりで済ますことができると対等の立場を維持しやすくなるので、だから可能な限り事後報告する癖付けを行ってる方が良いと考えます。
さらにちょっと想像していただきたいところですが、何を行うにしても常に事前に報告・相談してくる人なんて、相談を受ける側からすれば「こいつほんと大丈夫か」「頼りないな」「お前もうちょっと自分で考えて自己責任でやってみろよ」と思うに決まってますからね。
そう相手に思わせた時点で「支配する側とされる側の関係性」が出来上がってしまいます。
それは良くないですね。
もう一つの
事後報告になる分、自己責任に於いて行動する意識が高まるから
については読んで字の如くで、自己責任感が高まっていくことにとても意味があると思っています。
というのも
●自己責任感が高まるほどちゃんと自分で考えますし、
●自分で考えるからあらゆる面において能力の向上がするわけで、
●能力が向上すれば自分に自信を持つことができ、
●他人との交渉・相談・すり合わせを行う機会においても気持ちの面で対等でいられやすくなる
ということが考えられます。
しかし現代日本人はそうした「自分で考えて自分の責任に於いて行動する」という機会を強制的に奪われてしまうことがあまりにも多いため、
✖自分に自信が持てず、
✖自分の意見を持つことすら否定的になり、
✖他人に頼りっぱなしの人が増えている
ように思われます。
だからこそ必要のない事前報告・事前相談は減らす方向で考え、可能な限り事後報告で済ませられる方法を自らが考えていくということが大事なのではないかと考えます。
もちろん何でもかんでも事後報告にすればいいというものではなく、
●社内ルールなどは順守する必要がありますし、
●負い切れないほどのリスクや責任を伴った案件に関しては事前報告・事前相談は必要
だと思います。
具体的な一例としては何百万・何千万と損失を出す可能性のあることを、上司や家族に報告も相談もすることなく勝手に行うというのはだめだと思いますから。
あくまでも自己責任で済ませられる範囲を見きわめて独断していくことが前提条件
になることは言うまでもありません。
しかしそれができるようになることによって、
●自立する
●他人に支配されない
ことが可能になっていくと思います。
どれだけ適切な事後報告ができるようになるか。
それが他人から支配されないための一番の秘訣ではないかと僕は考えます。
最初はトラブルや失敗もあると思いますが、これが適切にできるようになると健全な人間関係を築きやすくなり、身の回りに起きる大半の問題は事前に解決できるようにもなると思います。
もし事前報告・事前相談が癖づいてしまっている人は、意識して事後報告する機会を増やしてみてはどうでしょうか。
責任感を伴った事後報告であれば、たいていの人は温かく受け入れをしてくれるものだと思いますよ。