いつの間にか他人に支配されている人の特徴について

「何を行うにしても必ず誰かに事前に相談する

という人多くないですか?




僕もつい2年ほど前まではそんなタイプの人間でした。




この条件反射のようにやってしまう行動は、日本の企業に勤めているとか、学校教育を受ける過程で無意識に刷り込まれてしまうもので、

とにかく何かを行う時は権限を持っている人や組織の許可を得てからにしましょう

という考え方が常識化されてしまっているように思います。

その方が大多数の人間をまとめていくのに大企業や政治家にとっては都合が良いから、この考え方がいまでも広め続けられているのではないかなと僕は邪推しているわけですが、




ですがこの事前報告・事前相談という日本社会の暗黙のルール。

とてつもなく大きなデメリットを含んでいることに気付いている人はいるでしょうか。





じつは支配される人間をたくさん作ってしまう可能性

を多分に含んでいるように思われます。





それは自分が特にこの2年の間に相談する側から相談される側の比率が完全に多くなったから気付けたことなのですが、

例えば人が何か事を起こそうとするとき、事前に

こんなことやろうと思います

とその報告を受けたり、



あるいは

こんなことやろうと思うんだけど良いですか?

問題ないですか?

なんて聞かれると、

それをやるなら事前にこんな準備をしましょう

とか

それをやるならこんなことに気を付けたほうが良いですよ

とか

それはこういう理由でやらないほうが良いですよ

といったリスクや注意点ばかりを指摘しがちになってしまいます。





それが単なる「おせっかい」「余計な口出し」「相手を想う心配り」程度で終わるうちは良いのですが、指摘を受けた側の人が

私はまだまだ色んなことが分かってない

自分で物事を判断できるような能力もないし責任も持てないから何をするにも絶対誰かに相談しなくちゃいけない

なんて思いだすとこれが大問題。




何故かというと、それ完全に

支配する側と支配される側の関係性

に陥ってしまっているからです。





だって、

もう自分では判断してはいけない

という思い込みが出来てしまってるというとになりますからね。




何をするにも必ず他人に報告し、許可や承認を得てからでないと動いてはいけない

となってしまうと、一方で許可を与える人間を生み出すことになるわけで、

こうした一見健全に見えるコミニュケーションの取り方が、いつの間にか自分の意志の意志を持たない・自分の意志では動けない人を作ってしまったり、絶対的な上下関係を作る過程に変わってしまっているわけです。





そして厄介なことにこのようなコミニュケーションの取り方は、冒頭で述べたように

誰にとっても普通の社会生活の中での刷り込みによって身に付けさせられたもの

であり、そうなると決して強制されたものではないように思えてしまうので、その考え方に違和感を持つこと自体が難しく、結果数少ない支配する側(頼られる側)と圧倒的大多数の支配される側(頼る側)に立たされてしまっているってことですね。




だからきっとですが、

相手を支配しようなんて思ってない人でも、気付かないうちに相手を支配しちゃってる

って人も多いと思いますよ。

だって相手の為を思ってアドバイスしてるだけなのに、まさかそれが相手を支配してしまう行為だなんて夢にも思いませんからね。




支配される側の人間だって必要・重要だと思ってるから事前報告したり事前相談しているわけで、そうなるとそれがすでに他人に支配されている状態かもしれないということに自分で気付くこと自体も難しく、よくよく考えてみるとこれってとても怖い話なんです。

それだけに会社での上司との関係性や、夫婦間・親子間での関係性でこういった状態に陥っていることはないかちょっと確認してみた方が良くないでしょうか。




僕はいずれも思いっきり心当たりがあったので今は凄く気を付けています。

悪意が無くても結果的に不健全な人間関係を作ってしまうこともありますから、こういう見方もあるということを知っておくことは大事ではないかなと思います。




次回は支配されない人間になるために何をすべきかについて書いてみようと思います。