ネオニコチノイド系農薬という言葉は、時折テレビのニュース番組やネット記事などで見かける言葉ではないでしょうか。平成5年あたりから使われ始めた農薬のことで、昆虫の中枢神経に作用し、神経障害や呼吸困難を引き起こさせて殺してしまうものになります。
使用が開始され始めた当初は人には安全ですよと謳われていましたが、ミツバチが大量にいなくなるというような問題が前後して起き始めてからその安全性に疑問が持たれるようになり、今では人間にも強い神経毒性があることが判明。EU各国・韓国・ブラジルなどでは使用が禁止されるという状況の中、「なぜか?」というか、「やはり」というべきか、日本は特に大きな規制もなく、むしろ規制が緩和されながら使用されて続けている状況となっています。
■水にも油にも溶けてしまうネオニコチノイド
そしてこのネオニコ系。特に怖いのが
水に溶けるだけでなく油にも溶けてしまうという両方の性質を持っている
部分にあり、水に溶ける性質のものは体内での吸収率や浸透性が高く、あっという間に体の中に取り込まれていくそうですし、油に溶ける性質があるということは細胞膜をも簡単に通過してしまうものでもあるため、どうやら脳の中にも侵入し、脳に影響を与えてしまう可能性もあるようです。
■ネオニコチノイドによる環境汚染・体内汚染が深刻化
その上さらに怖いのが、ネオニコは農薬ですから野菜にかかっているのは当然としても、雨水によって地中に浸透していけば地下水も汚染されてしまいますし、用水路などを通じて河川にもどんどん排出されてしまっていることから、水道水・魚介類・海藻類などにもその汚染が広がり、それが巡り巡って結局私達人間に返ってきているということです。
これは埼玉県環境科学国際センターの調査でもいくらか確認されていることですし、また元農林水産大臣や環境ジャーナリストらで作られた民間団体が小学生50人を対象に尿検査を行ったところ、50人全員からネオニコ系を含む数種類の農薬が検出されてもいますから、いかにネオニコ系による環境汚染と体内汚染が知らないところで進んでいるか認識させられる結果となっています。
■ネオニコ系農薬が発達障害や精神系障害に大きく影響?
そしてふと現在の日本の社会環境を振り返ってみると、
- 落ち着きがなかったり発達障害の子が増える
- 大人も精神不安の人が増える
- 認知症の方激増
- 魚介類の漁獲量が激減している
等々、「もしかしてこれは農薬が影響しているのでは?」と思える問題がいくつも思い浮かび上がってきます。
こうした問題の原因として農薬がどれほど影響しているのかについてはいくつかの研究データがあるにもかかわらず、それを公表している機関や専門家が少ないため(というより公表しないよう圧力をかけられているのが実際の所なのでしょうけど)、私たち一般人には本当の所が分かりにくくていますが、ただ全く無関係ということもあり得ないでしょうから、農薬対策というのはこれからの食糧事情や健康事情に大きく関わってくるものになると思います。
- 使用規制基準が緩すぎて河川や土壌をどんどん汚染してしまう
- 普通に洗うだけでは取れない
- 通常の排便・排尿だけでは排泄できない
と言われる農薬にどう対処していくか。
その具体的な対処法を一つでも多く身に付けたり世の中に周知していくことは、これからの日本にととても重要な課題となっていきそうです。