メディカルハーブについての基本解説

病気の治療や予防に良いとされるハーブ。
ウイズサプリメントにはそのハーブの中でもより信頼性が高く効果が期待できるとされているメディカルハーブが多数使用されています。しかしハーブの普及が進まない日本に於いては「メディカルハーブは何かどう良いか分からない」という方が大半ではないでしょうか。
そこで今回はメディカルハーブについて基本的な解説をしてみようと思います。


■メディカルハーブとは?

有効性が科学的に証明された成分を含んでいるハーブのことを言います。
つまり実際に何かしらの効果が期待できるハーブのことで、医薬品に近い薬理作用の有る植物だと考えて頂いたら良いと思います。

医薬品というとつい石油から作られたものを想像しがちですが、それらは自然界の植物の中に含まれていた成分が基になっているわけですから、薬理作用があるハーブが存在しているのは当然のことです。それどころか、見方によっては石油から作られた医薬品より安全で効果が期待できる可能性も秘めている素材と言えるかもしれません。


■メディカルハーブに含まれる成分

メディカルハーブには薬理作用を持つ成分だけでなく、他にも多種多様な成分が数多く含まれていることが大きな特徴で、大きく分けると以下の5種類に分類されます。

●ビタミンやミネラルなどの栄養素
メディカルハーブにはビタミンやミネラルといった栄養素が複数種含まれています。
栄養素はチームで働くため、単独で摂取しても効果がないだけでなく、栄養バランスを崩して反って健康を害する可能性もあるとされていますが、メディカルハーブの場合は満遍なくバランスよく栄養補給が行えることが大きなメリットで、安全な栄養補給に優れた方法の一つとされています。

●抗酸化成分(若返り)
ファイトケミカルと呼ばれる植物の色素成分(葉っぱや実の部分に見られる赤や紫の色の事)が含まれています。この色素成分には活性酸素の除去能力があり、細胞の酸化や老化を防ぐ力があることで知られています。
「細胞の酸化や細胞の老化こそが病気の原因」とも言われている昨今ですが、メディカルハーブに含まれるファイトケミカルを摂取することでその細胞の酸化や劣化を抑制することが可能。
病気の改善や病気の予防に役立ちます。

●抗菌・抗ウィルス成分
日々菌やウィルスの脅威にさらされているメディカルハーブには、強力な抗菌・抗ウィルス作用を有した種類も存在しています。
免疫力が高い人でも寝不足が続いていたり、疲れが溜まっていたり、感染症に罹った人が身近にいるとどうしても自分自身も感染症に罹りやすくなってしまうものですが、そのような事態を防ぐために役立つのが抗菌・抗ウィルス作用を持つメディカルハーブの活用です。
日頃から継続して摂取することにより、感染症に罹りにくい体作りが可能となります。

●薬理作用成分
冒頭でも述べましたが、メディカルハーブには直接的に病気や不具合に効果を発揮する成分が含まれています。現在医療機関で処方されている薬の大半は、ハーブに含まれている薬理成分を科学的に解析し、石油で合成したものであり、解熱、筋肉痛、関節痛といった軽い症状から、頭痛、生理痛、歯痛など、日常生活で感じる痛み、炎症の抑制に使用されている医薬品アスピリンも、元々はヤナギに含まれている成分を分析して作られたことは有名な話です。
医薬品一辺倒主義の日本に於いては、メディカルハーブは「効果がない」「気休め程度」と捉える方が大半だと思いますが、「薬がどのようにして作られているか?」を冷静に考えてみれば、メディカルハーブの持つ薬理作用の有効性と可能性が見えてくるのではないでしょうか。

●生体防御・調整機能成分
一言で言うと自然治癒力に関わる機能を整えたり強化する成分の事。
自然治癒力とは、大まかに言えば「自律神経」「ホルモン」「免疫」の三つの機能の相互作用によって発揮されるものであり、この三つの機能は精神的ストレス・肉体的ストレス・加齢によって25歳くらいを境に年々低下していきます。
そしてこの三つの機能が低下すると体全体の調整機能はもちろん、修復力は衰えますし、また栄養を代謝する機能も落ちるため、休息しようが運動しようが栄養を摂ろうが、何をやっても体は思ったように回復せず、それがやがて慢性的な病気や不具合へと変わっていきます。
メディカルハーブには、この「自律神経」「ホルモン」「免疫」を整え、強化を可能とする成分を含んだ種類のものがあり、うまく活用できれば自然治癒力や栄養代謝力の回復が可能となります。
メディカルハーブに含まれる様々な成分の中でも、この生体防御・調整機能成分こそが最も重要な成分ではないかと個人的には考えています。

これらの成分を同時に摂取できることは、石油から作られた医薬品や一般的な食品にはみられにくいメディカルハーブの大きな利点だと考えられます。


■医薬品との違いは?

単一あるいは少数の成分で作られている医薬品は効果が高く即効性がある反面、大なり小なり必ず副作用が伴います。また理論上は自然治癒力を向上させるものではなく、低下させるものであると考えられます。医薬品では治りきらない病気や不具合が多いのも、その副作用や自然治癒力の低下に原因があるのではないでしょうか。

一方で、メディカルハーブには多種多様な成分が豊富に含まれていることから極端な作用が起こる可能性は低いと考えられます。その分医薬品のように大きな効果も即効性も期待できません。代わりに副作用が起きにくく、また前述のように自然治癒力の回復が期待できることから、病気や不具合の根本解決の可能性を高められることが大きな違いではないかと思います。特に「未病の予防」や「病気の再発を防ぐ」といった体調の安定に関わる機能のケアが行える点が石油から作られる医薬品との大きな違いではないかと思います。

ですから

  • 命の危険性や耐え難い苦痛がある際には医薬品が
  • 特段緊急性がない場合の病気や不具合の改善にはメディカルハーブが

適している場合が多いと言えるのではないでしょうか。


■海外では医療の現場で積極的に活用されています

日本と違い海外の医療機関では病気や不具合の治療に石油から作られた医薬品ではなく、メディカルハーブを使用すことも珍しくありません。むしろ積極的に活用されている国もあるほどで、先進国の中ではドイツやイギリスなどはその代表と言えそうです。また医療機関での使用状況は定かではありませんが、個人レベルで健康の維持増進のために日常的に使用されている人の割合はアメリカでも高く、広く一般に普及しているのは有名な話です。メディカルハーブの使用率が極端に低いのは世界でも日本くらいではないでしょうか。


■厚労省のHPにも統合医療の一つとして紹介されています

統合医療とはさまざまな医療を融合し患者中心の医療を行うものです。科学的な近代西洋医学のみならず、伝統医学と相補・代替医療、さらに経験的な伝統・民族医学や民間療法なども広く検討されたものとなっています。

統合医療の特徴としては

  • 患者中心の医療
  • 身体のみならず、精神、社会(家族、環境など)、さらに最近は、スピリチュアルな面を含めた全人的医療
  • 個人の自然治癒力の促進により、治療のみならず、むしろ増進を目標とする病気の予防や健康
    (統合医療学会のホームページより引用)

の三つが挙げられます。

世界では医療と言えばこの統合医療が主流となっていて、メディカルハーブが医療の現場を始めとして積極的に治療に採用されているのも、この統合医療の考え方が一般的になっていることが大きな理由です。日本に於いては普及が遅々として進まない状況ではあるものの、ホームページを確認していけば海外のそうした情報が紹介されています。
そしてその統合医療の中にハーブが含まれていることも明快に記載されています。


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