アガリクスに見られる最新成分の怖さについてご紹介します


「夢の新薬」とか「最新のすごい素材(例えば人幹細胞など)」といったものには皆飛びつきやすいですね。
でもそこには非常に危険で大きな落とし穴があるということを知っておいた方が良いと思います。
「がんに効果がある」として有名になったアガリクスなどは悪い意味においてその良い例で、
一時期あれほど騒がれていた素材であったにも拘らず、今は全く聞かなくなりましたよね。
不思議に思いませんか?
なぜかというと、実はアガリクスにはがんに効く成分だけでなく、発がん性のある成分も含まれていたということが後に分かり、訴訟などを恐れた為か大々的に宣伝しまくっていた製薬メーカーを筆頭に、アガリクス素材を扱っていた各メーカーが軒並み宣伝しなくなったからです。
言わなくなるはずですよね。
ですがなぜこのように後になって問題が発覚する事態になってしまったのでしょうか?
事前にその危険性を見つけることは難しかったのでしょうか?
業界の内部事情に詳しい人に言わせると、考えられることは大きく二つあって。
一つは話題になりそう・収益になりそうな新素材に間しては少しでも早く製品化したいというメーカーや原材料開発者の思惑があるため、安全性や有効性についてはメーカーや開発者にとって都合の良いデータの取り方を行ってしまっている可能性があるそうです。
その場合、出されているデータに違法性や嘘はないものの、公平性に欠ける部分や慎重さに欠ける部分があることが考えられ、アガリクスの場合は抗がん作用のある成分が発見された時点で「これはすごい話題の製品になる」ということで、とにかく製品化を急いだものの、安全性の部分に関するデータの取り方については例えばかけるべき時間をかけずに簡易の試験で終わってしまったというようなことが可能性として考えられるという事でした。
ですが仮に本当にその通りであったとするなら、もっと慎重に時間をかけて厳密に臨床検査を行うべきでしたね。
もう一つは、「新素材は最低でも10年、できれば20年以上使い続けなければ本当の安全性は分からない」というもので、要するに摂り始めた時には何ら問題は出なくても、継続して何十年と摂取し続けた先に出てくる副作用や不具合というものもあるらしく、どんな新素材であっても、どんなに安全性や有効性の実験が行われていようとも、出始めの何年かは必ず安全性や有効性にリスクが伴うものなのだということでした。
新型車が出た直後には大なり小なり必ず何か不具合が発生するのと同じですね。
ですからいずれにしても新しく出てくる素材が本当に安全で信頼性があるものなのかどうかということについては、製薬メーカー等での臨床試験の結果だけで結論が出るものではなく、その素材が市場に出た後に、更に10年20年という月日をかけながら多くの方に使用して頂いた先に初めて見えてくるものであって、だからこそ「新しい素材というのは安易に飛びつかず、使用については慎重に検討するべきなんですよ」ということが言えるわけです。
しかしながら近年では感染症対策として、免疫増強を目的としながらも大した安全試験も有効試験もなされていない成分の摂取が公の機関の推奨によって随分勧められてきましたし、また直近では認知症予防に関する新薬などもメディアがしきりに宣伝しています。
そしてそうした「一見耳あたりの良い宣伝文句」につられて背後にある危険性を考慮せず、安易にそれらの薬や成分に飛びついてしまう人も非常に多くおられるというのが現状で、こうした状況に個人的には非常に危機感を覚えています。
なにせ調子を崩している知り合いが最近急激に増えていますから。
そのようなこともあって新しい素材・夢のような新薬などに潜んでいるリスクの面について書いてみました。
本当の安全性が確かめられていない素材や成分の怖さが少しでも伝わっていれば良いのですが、何か感じられたものはあったでしょうか。