注意深く自分の体に意識を向けてみると、栄養摂取で起こる体の小さな変化に気付くことができます

便秘の殆どは栄養失調が原因ではないか

という内容の記事を先日書きましたが、栄養が不足して起こる不具合というのは他にも人それぞれ色々あると思います。



例えば僕の場合。

ビタミンやミネラルは毎日サプリメントで補っているので殆どの種類に於いて必要量は十分過ぎるほど摂れているのですが、タンパク質や脂質は基本的には食事でしか補っていません。

だからだと思いますが、時折タンパク質が不足することがあり、タンパク質の不足が著しくなり始めると足に汗をかきやすくなります。

素足でいても汗をかくくらいになってしまいます。

また同時に目が異様に疲れ始めます。



ですからそういう場合はホエイのプロテインを摂るようにしていて、摂取すればほんの2~3日で汗は収まるし目の疲れもスーッと消えていきます。






それからこれも以前の記事に書いたことですが、ビタミンB6が不足すると悪夢を見るようになります。

こちらは敢えてビタミン系のサプリを摂らない日を何日か作り、自分にとってサプリメントは必要であるかどうかを時折チェックするようにしている中で分かったことで、一か月くらいサプリメントを摂らないでいると急に悪夢を見るようになるタイミングが訪れます。



なので悪夢を見始めたらこれはB6不足のサインだなと思ってサプリメントを使って厚労省推奨量の5~10倍くらいを摂ってみると(B6は水溶性ビタミンなので少々多めに摂っても健康上問題はありません)、悪夢を見ることがピタッとなくなります。






他にも非加熱食材の摂取量が少ないと、僕は睡眠の質が極端に悪くなります。

これは酵素の摂取量不足によって肝臓に大きな負荷がかかり、そのため起きる不具合ではないかと思っていて、現在不調を抱えている人や過去に体を壊しまくった経験のあるような人の場合は特に酵素を摂らないと肝臓が疲弊しやすくなることが予想されます。



ですから極端に寝れない日が続くと、バイタミックスを使って人参スムージーなどを作り酵素を積極的に補給するようにしているのですが、そこに併せてタンパク質不足を起こしてさえいなければ、眠りの質が一気に改善されているような気がします。

朝まで一度も起きることなく寝れたりするので、個人的にはそこそこ効果の高い睡眠改善法んぼ一つではないと思ってます。






あとこれは最初の話に戻るのですが、極端なタンパク質不足を感じた時、ホエイプロテインを摂ってタンパク質不足を解消するわけですが、単にプロテインを飲むだけだと僕の場合は便が「水に濡れた粘土のように粘着性のある便」になって、排泄が極端に悪くなってしまいます。

プロテインを飲んでいる人ならわかると思うのですが、プロテインって糊剤のようにベタベタひっつく性質がありますから、その影響が便にも出るのだと思います。



なのでプロテインだけを多めに摂ると便秘になりやすいとか、排泄してもスッキリ感が得られなくなったりすると思うのですが、そういう場合はオメガ三とかMTCオイルといった脂質の補給と、ビタミンA・Ⅾ・Eといった脂溶性ビタミンを少し多めに補給してみると、急激に便の状態が改善され、排泄具合が一気に上がるようになります。




栄養不足が慢性便秘を引き起こしているのではないか?

といったことや

●栄養はバランスよく全ての種類を満遍なく摂らなければ意味がない

ということを強く思うようになったのも、色んな栄養素を摂っていく内に摂取した栄養に応じて起こる体の変化を徐々に感じるようになったからで、それだけに栄養摂取の重要性というものをきちんと理解できるようになってきたのではないかと思います。





栄養は薬ではないため、基本的にはいくら摂っても体に起こる変化はほんの僅かなものしかありません。

そして栄養を意識して摂ろうとする人の大半は、何かしらの不具合の改善を期待して摂られているためか、意識がその不具合に向いてしまう分、どうしてもその不具合とは関係のない所で起こる体の小さな変化にはなかなか気付くことが出来ません。



しかしその一見改善したい不具合とは関係なさそうな部分での体のちょっとした変化の積み重ねが、巡り巡ってその不具合の改善に繋がっていくことも決して珍しい事ではありませんから、実はこうした小さな体の変化を感じて、自分なりに微調整していくことこそが、病気や不具合の改善には一番大事なことではないかなと個人的には思います。

ですから栄養摂取に於いては大きな改善を望んだりせず、まずは小さな体の変化に気付こうとする意識を持つことから始めてみると良いのではないでしょうか。



どのような栄養素をどのくらいを摂ると、体にはどのような変化が起こるのか。



人それぞれ違いはあると思いますが、「自分なりの変化」というものが少しずつ分かるようになるはずです。