元知的障害者施設の責任者の方が言われる「自立の定義」が素晴らしい

自立とは、一般的にはどのように理解されているものでしょうか。



個人的には

誰の助けも借りずなんでも1人でも行えるようになること

だと理解していて、



具体的には

炊事 洗濯 掃除などの家事全般が行える

とか、



仕事に就いて生活費全般を稼げるようになる

といったことが自立するということだと思っていました。



実際辞書等で調べてみても「他人からの支配や援助を受けずに自分の力で生きていけること」とあることから、その理解の仕方で間違ってはいないのですが、元知的障害者施設で責任者を務められていた方が言われる自立の定義はもう少し奥深いもので、曰く

「他人を助けれるようになることを自立と言う」

のだそうです。




これ確かに「なるほど」と思わされるところが凄くあって、例えば結婚して親元を離れて自力で生活できている夫婦であっても子供の面倒を見ない人や、家事・育児を互いに擦り付け合っていがみ合っている夫婦の事を世間は自立した人とはみなしてくれません。

しかし生活が苦しくても、収入が低くても、互いに助け合い、子供の面倒もちゃんと見ようとするような夫婦であれば世間は一定程度自立した大人としてみてくれます。




自分自身のことが出来るだけでなく、他人への配慮や思いやりをかけてあげられる人

こそが本当に自立している人であると言えそうです。



しかしながら今の日本社会はその本当に自立した大人が激減してますね。

特に政治家や経営者といった多くの人を動かす立場の人ほど他人への配慮や思いやりが薄くなりがちになっていて、すでに十分な権力やお金があるはずのに、自分たちさえ潤えば良いとさらに労働力や資産を搾取しようとしている人のなんと多い事か・・・・。



分け与えなければいけない側の人ほど他者依存の傾向が強くみられるのだから、この国がどんどん悪い方向に向かっているのも当然のような気がします。



「上から目線」「自分のことは棚に上げている」ことは承知の上ですが、地位・権力・お金のある人ほど、もっと自立して欲しいものですね。

この元知的障碍者施設の責任者の方の考え方をちょっとは見習いなさい

と強く言いたい所です。