以前にも何度か書いたことがあるかもしれませんが、溶血性貧血を抱えている人ってほんとに多いです。
溶血性貧血というのは赤血球が壊れて消えていく貧血の事で、
●赤血球の原材料であるたんぱく質・脂質・ビタミンなどが不足し、不良品の赤血球ばかりが作られる
●血中の糖度が高いため、浸透圧の関係で赤血球の中身が引っ張り出されようとする際に壊れてしまう
●強烈な衝撃によって破壊される
といった事によって引き起こされる不具合になります。
3つ目の「衝撃による溶血」は、バレーやバスケの選手などでたまに見られる現象で、
ジャンプした際着地の衝撃で足裏の赤血球がどんどん壊され、それによって貧血が引き起こされる
というもので、以前テレビ番組でもバレーの選手が
「極度の慢性疲労に悩まされていましたが、ジャンプした後の着地の際に受ける衝撃によって赤血球が壊されたことによる貧血が原因でした」
と話されていたことがあります。
ただこのパターンはほんとに滅多に見られないことなので、溶血の大半は一つ目の不良品の赤血球ばかりが作られることと、血中糖度の高さによる浸透圧によるものになると思ってまず間違いありません。
そして赤血球というのは、主に
●酸素を運ぶ(エネルギー産生)
●栄養を運ぶ(修復)
●体温を溜め込む(免疫)
という役割があるので、
その赤血球が消えて無くなるという事は、
✖酸素が運べなくなり(エネルギーが作れなくなり)
✖栄養が運べなくなり(修復できなくなり)
✖体温を維持できなくなる(免疫低下)
ということに繋がっていきます。
その結果引き起こされるのが
・慢性疲労
・冷え性
・急激な眠気
・集中力低下
・メンタル低下
・脳機能低下
・感染症に罹りやすい
といったものから、
・肌荒れ
・老化
などの容姿的な部分にも影響が出てきますし、
果ては
・がん
のような大きな病気に至るまで関係してくることが理論上考えられます。
そしてこれらの不具合は現代日本人のほとんどの人が抱えている悩み・問題であると思うのですが、この溶血性貧血は特殊な検査を行えばある確認することができるうえ、僕自身、一時期よくこの検査に立ち合える機会があって、その時に受けた印象が
少なくとも現代日本人の三人に一人
下手をすれば二人に一人くらいの割合で溶血性貧血を抱えている
というものでした。
だから冒頭に溶血性貧血を抱えている人ってほんとに多いですと書いたわけですが、その溶血性貧血によって引き起こされる不具合の内容と、現代日本人の多くが抱えている健康上の不具合内容は、見比べてみるとほぼ一致していますから、その特殊な検査方法で見ることができた統計的な結果には、一定の信頼がおけることが言えそうです
それだけに溶血性貧血の対策は「誰にとっても必要不可欠」と言えるほど重要度が高いと考えられることから、
●タンパク質(脂身の少ない肉・大豆製品・ホエイプロテインなど)
●脂質(青魚・アボガド・オメガ3系のサプリ等)
●酵素(パイナップル・キウイ・オニオンスライス・大根おろし等)
辺りを意識して多めに摂ってみることをお勧めしています。
たったこれだけのことで僕自身は一週間程度で極度の眠気が減りましたし、慢性疲労感も軽減した経験がありますから、効果は十分に期待してもらっていいと思います。
食事内容を調整するだけですぐに効果を期待できることって通常は殆どないと思うのですが、この溶血対策についてはほんとに結果が早く出るように思います。
特に慢性疲労・眠気・メンタル面の不調に悩まれている方はこれらの食材の摂取を強くお勧めします。