新聞広告に載っているからって全く信用できません

知り合いに

「新聞広告を載せてくれる企業を探す」

という営業をやっている人がいます。

紙面の下のほうに掲載されているあの広告主を探してくるってやつです。




ただ一言に新聞広告と言っても、人によって得意ジャンルや専門的なジャンルというものがあるらしく、

書籍とか寝具とか、最近だったらグループホームの広告なんかも結構見たりしますが、僕の知り合いは食べ物販売関係の広告に絞って営業しているそうです。




だから季節によってすごく広告がとりやすい時期とそうでない時期があるそうです。



たしかに冬場だったらカニとかの広告がいくらでもとれそうですもんね。






そんな仕事をされてるからこそ、当然のことながらこの新聞広告業界の裏側についてもよくご存じで、それで教えてもらったのが新聞広告で見かけるサプリメントの裏話です。

よく見たらサプリメントって結構新聞に広告が掲載されているんですよね。



誰もが知る大手メーカーのものもあるのですが、

裏話の主役は「聞いたこともないメーカーのサプリメント」

で、一体どこに裏があるのかというと「体験談」なんです。




というのもサプリメントって薬ではありませんから、薬事法の関係で効く・治るという言葉が使えません。

しかし何にどう良いか、読み手に強烈なインパクトを与えるような文言を書いておかないとサプリメントはまず売れません。



そこでどのメーカーも必ずと言っていいほどやってるのが「体験談を載せる」という方法なんです。

それも他人の体験談を載せるのはだめですが、自分自身の体験談を会社に寄稿し、それを掲載してもらうのはオッケーなんですよね。





だからどのメーカーもこぞって体験談を書いてもらってそれを会社に送ってもらうことに躍起になるのですが、ここで二つ大きな落とし穴があって、

その体験談、

●うそを書いていたとしても

●体験談を書いた人とメーカーとの関係性も

誰にもわからないんです。


新聞を読んでる人には調べようがないですから。





だからです。






その知り合いが言うには、

「新聞広告に載っている聞いたこともないようなメーカーのサプリメントの体験談って、じつはそのメーカーの社員さんの話が多いんですよ」

「それもほんとにそんな効果があったというわけじゃなくて、とりあえずあんたら適当に体験談書いといて的な感じで会社から言われて書いてるっていうね」

「僕も営業行った先で何度かそういう場面を見たりしてますから」

「新聞に掲載されてるってだけで特に年配の方は安心したり信用したりしがちですけど、じっさいはいい加減なものなんですよ」

「ほんとに大きなメーカーさんはそんなことはしてないでしょうけど、無名のメーカーはたいていそんなものだと思ってもいいんじゃないですか」

「だからだと思いますが、サプリメント販売メーカーってほんとによく潰れてます」

「世田谷食品はたまたま大成功した数少ない実例のひとつであって、あんな会社は珍しいですね」

ということでした。




いやはや中々に、新聞広告の業界も酷いものですね。





新聞屋さんからすればどこでもいいから広告さえ出してくれれば、製品品質や企業の信頼性なんて気にも止めてないってことなのかもしれません。

発行部数も減って売り上げが下がり続けていることもあって、これからの新聞はさらに広告が増えてくる(今でも十分すぎるほど多いのに・・・・・)なんてことも言われてますし、ますます訳のわからない企業と製品の宣伝広告が増える可能性大ですね。



企業存続のためには収益は確かに大事だけど、新聞って社会に対する責任が特に大きい業種になると思うので、ちゃんとした広告主なのかどうか位はきちんとチェックしてほしいものですが、そんな道徳心が今の新聞各社にまだ残ってるのかどうか。

「あやしい」というのが寂しい話です・・・・Σ( ̄ロ ̄lll)



「消費者の見抜く力」を高める事ができれば、うわべの情報に流される人が少なくなり、それが健康業界全体を健全化させ、より良い情報・より良い製品の普及へと繋がっていくと思います。
その為にも、一般消費者からはなかなか見えにくい健康業界の裏側の部分について、業界内部におられる方から聞いた話や、私個人の推測などを交えてご紹介し、賢い消費者作りに貢献していきたいと思います。