医者というだけで、なぜか薬についてはプロフェッショナルで、しかも医者の言うことであれば間違いはないみたいなイメージを持たれている方がほんとに多いですね。
だからでしょうか。
テレビのコロエキス解説にも医者が出てきては、安全性や有効性についてもっともらしいことを喋ってるシーンをよく見かけます。
それで多くの人はその話の内容を信用してしまうのかもしれませんが、僕からすれば薬の事をお医者さんに話させている時点で、その番組もお医者さんの話も全く信用できません。
それ何故かっていうと、お医者さんは薬を作るプロではないからです。
よく考えてみてください。
そもそも薬ってお医者さんが設計したリ製造したりしているでしょうか?
ここすごく重要です。
なぜなら、
●薬を設計しているのは製薬メーカーに勤務されている化学者です。
●製造しているのは製造メーカーにお勤めの現場の方々です。
お医者さんは出来上がった薬を製薬メーカーの担当者や厚労相の指導を受けながら使用法や注意点を学び、それを現場でそのまま実践しているにすぎません。
- 確実に効果を出すためにどのような設計が行われているのか?
- 副作用のリスクをどのように抑えているのか?
- 臨床データの取り方に偏りや問題はなかったのか?
- 安全で信頼できる製造法が本当に確立されているのか?
等々。
薬が出来上がるまでの詳細については、設計者でもなく、製造現場の人間でもないお医者さんが、正しいあるいは正確な理解も認識も出来るはずがないからなんです。
言ってみればお医者さんというのは機械オペレーターのような役割であり、機械を使うのはプロかもしれないけど、機械を設計したリ製造するプロではないということです。
機械の使用感について説明する分にはオペレーターの方が良いのはもちろんですが、機械そのものの安全性や信頼性について説明を行うのは、機械が完成するまでのすべてを知っている設計者や製造している方々にお任せしないといけませんね。
それは薬でも同じです。
だから、テレビでお医者さんが薬の安全性や信頼性の部分についてまで喋っているのを見ると
お医者さんって薬を設計している現場や製造の現場を見ていないはずなのに、よくもまあ全て知ってますみたいな顔して無責任な説明するよね
と思うんです。
もちろん中には医者という立場を正しく認識してたうえで、良質のコメントを出される方もおられると思いますが、そんな方はほんとにごく僅かでしょうし、やはりほんとうに中身があり責任も伴った説明となると、少なくとも薬設計の専門家と、薬を製造している現場の責任者クラスの人を呼んできてあらゆる角度から検証していただかないと、話の中身に信頼性なんて微塵もありません。
それは僕のような素人ですらもそう思うくらいだから、それこそ製薬メーカーに勤務されている本当の薬のプロフェッショナルの方々なんて声を大にして言いたいところでしょうね。
とにかく薬に関しては分をわきまえていない医者がテレビに出過ぎだと思うし、いい加減なことを言わせ過ぎだと思います。
そんなのに騙されないでください。