どんなに施術しても全く効かないお客さんがいる
それが何故なのか?
という疑問を持った整体師さんが姫路の大津イオン近くにいます。
でその人が患者さんの様子を観察したり話を聞いていく内にだんだんわかってきたことが、
●栄養不足の人は整体が効きにくい
もしくは
●瞬間的に効いても効果が持続しない
というものだったそうです。
これは僕的にはすごく納得いく話で、
というのも整体は体液循環や神経伝達を良くすることに役立つとは思うのですが、例えば体液循環においては
循環が良くなることによって栄養が体の隅々まで行きわたるようになることで、さまざまな不快症状が改善されることが考えられます。しかし栄養が不足していると、いくら整体によって循環が良くなったとしても体の隅々まで栄養を行き渡らせることは出来ませんから、結果的に問題の解決には繋がらないであろうことが考えられます。
また神経伝達についても、
神経伝達というのは神経伝達物質やホルモンという物質が分泌されることによって行われます。しかしその神経伝達物質やホルモンは栄養素で作られていますから、栄養が不足していると神経伝達物質やホルモンも不足するため、いくら整体で体を整えても神経伝達効率の改善には繋がらなくなります。
ほかにも複数の問題が考えられるわけですが、いずれにしても「栄養不足の人は整体が効きにくいのでは!?」という整体師さんの考察は、理屈的に考えてみれば非常に理に叶ったことであるのは間違いないということです。
ですから「整体が効きにくい」人や「全く効かない」という人は、栄養不足の可能性を考え、不足していそうな栄養を補給してみるのは良い試みになると思います。
ただこれは逆もしかりな話で、いくら栄養を摂っていたとしても、
●体に歪みがあったり、
●筋肉の硬直などが慢性化していて、
●体液循環や神経伝達効率が低下している体であれば、
●栄養や神経系の指令が全身に行きわたらず、
●結果的に栄養摂取が無駄になってしまう
ことも十分考えられます。
つまり栄養だけが大事なのではなくて、整体や適度な運動、適度な体操など日頃の体のケアもあって初めて双方が生きるということでもありますから、一面的な見方で終わるのではなく、相互方向あるいは多面的な考察を行いながらこうした話を聞いていただくことこそが一番大事だということです。
それが出来て初めて「偏りのない生きた知識」が身に付けられるのだと思います。
これは整体に限らず自ら体を整えていくうえに於いてほんとに重要なことなので、最後は表題とは少し離れた話になりましたが書かせていただきました。