治る人は知っている 栄養素療法の効く・効かないを決定づける「確率的親和力」という理論

確率的親和力とは?

「健康維持に日々必要とされる栄養素量が、人によって大きく違いますよ」

という個人差のことを言います。


このこと自体を知っている人、あるいは何となくわかっている人は多いと思います。


しかし「どのくらいの個人差があるのか?」を具体的に知って、健康維持に活かせている人は「ほぼ皆無」に近い状態です。


だから栄養素療法で結果が出る人が少ないんですね。


栄養摂取量の個人差はあまりにも大きい

分子栄養学の有名な専門家「三石巌」さんの説明では、

●水溶性ビタミン150倍
●脂溶性ビタミン10倍
●ミネラル10倍

もの個人差があるとされています。

またおぼろげながらですが、タンパク質の必要量についても10倍ほどの違いがあったように思います。


つまり、少量でもものすごく効率よく栄養を活用できる人もいれば、活用効率が悪すぎて栄養の無駄遣いが激しすぎる人もいるということです。


とくに大きな病気を抱えている人や慢性的な不具合を抱えている人は活用効率が悪い傾向にあるので、常識的な栄養摂取量では効果が出せないことがよくあります。


僕の場合、水溶性のビタミン(ビタミンB群)は厚生労働省が推奨している20~30倍くらいの量(ビタミンB群の多い豚肉で換算すると、2kg~3kg/日ほど食べて摂取できる量)を入れると体調が安定しやすいことが体感で分かったので、ここ一年以上はずーっとその量を摂取し続けています。


ほかにも脂溶性のビタミンやタンパク質を2~5倍くらい入れることで、夏の暑さがまったく苦にならなくなり、体の垢が激減してTシャツが汚れなくなるなど、明らかに体調に良い変化が現れるようになりました。


それだけ僕は大量の栄養素が必要だった


ということになるのでしょうし、確率的親和力の信頼性を実感した出来事になりました。


そして大切なことは僕のように大量の栄養素を必要とする人は少なくなく、大量にビタミンを摂取する「メガビタミン」や、たくさんのたんぱく質を摂取する「高たんぱく食」で救われる人がたくさんいるだろうということです。


「個人差」や「栄養素の必要量」を過少に見積もっている人が多いことが、栄養素療法で救われる人が少ないことの最大の理由

だと考えられます。


大切なことは「自分にとっての必要量」を見極めること

同じ人間でも他人と自分は全く違う生き物です。

ですからどれほど優れた健康理論・栄養理論であっても、一人一人にあわせてアレンジしていかなければうまくいくはずがありません。


だからこそ「自分にとっての必要量」を見極めることが必要で、確率的親和力はその「一人一人にあわせて調整する」ために活用できる理論として優秀だと思います。

とくに数字で説明されているところが素晴らしいですね。


とはいえ

「じゃあ私はどのくらいの量のビタミンが必要なのか」

「ミネラルはどのくらい摂れば良い?」

というとそれを見つけるのは大変難しく、じっさいに各栄養素を体に入れてみて、微妙な体調の変化を感じ取りながら自分で見つけていくしか方法はありません。


波動治療器とか血液検査などでもある程度のことは分るようになってきてはいますから、そういう方法で「自分に合う量」を探そうとする人もいると思いますが、そのような検査だけですべてを理解できるほど人間の体は単純ではありませんら、けっきょく「やってみて自分で確認するのが一番」だということなんです。

そして治る人はそのデータの蓄積を行った上で「自分にとっての適切量」を理解されている人が多いように思います。


つまり「自分をよく知っている」ということです。


確率的親和力(個人差)を理解し、正しく受け入れ、自身の適量を見つけ出せていることが、「治る」「治らない」の決定的な違いを生み出してい要因の一つになっていることは間違いありません。



あわせて読みたい
治る人は「分子栄養学」を身に付けています 分子栄養学は「世界で最も信頼度の高い栄養学」です。 管理栄養士と医師がチームを組み、約20000症例にも及ぶデータを基に ●どの栄養素を●どのくらいの量摂取させ...