治る人は「自然治癒力のジレンマ」を受け入れて理解しています

自然治癒力の向上を「実感」「体感」することは出来ない

劣化したり壊れた細胞をどれだけ早く修復・入れ替えできるか

この能力こそが「自然治癒力」であり「治す力」になるわけですが、

では仮に自然治癒力を高めることができ、修復スピードを上げられたからといっても、そのスピードが劇的に上がるわけではありませんし、治せるスピードには限界があります。



そのいい例が肌の生まれ変わるサイクルで、

肌が生まれ変わるために必要な時間は最短で28日。
ここから年齢を重ねるごとにその周期が伸びていく事は有名な話



ですが、では


40日だった肌のサイクルが37日に短くなったからといって、それを実感できる人がどのくらいいるでしょうか。



また骨の細胞が入れ替わるサイクルは最低でも1年以上かかると言われますし、他の細胞についても入れ替わりの遅いものであれば5年や10年かかるものもあると言います。


そうした細胞の入れ替わりサイクルを、仮に自然治癒力を高めたことによって1か月早くできたとか、半年早くできたとして、それを実感することができる人などいるのでしょうか?



たぶんいませんね。



いたとしてもほんの少数の方のみになると思います。


健康に近道はない

「自然治癒力を高めて病気を治す・健康を維持増進する」というのはそういうもので、時間が非常にかかるし、その分改善スピードも緩やかになる

ので、よほど感性の高い方でもない限り、「自然治癒力が上がっている」という実感を得ることは難しいと思います。


それどころか、仮に自然治癒力を上げられていたとしても「何も変わっていない」「全く効果がない」と感じる人の方が多いのではないでしょうか。


だからみな、効果を感じやすい薬や手術を選択するようになりますし、自然療法を選択する人であっても、結局効果を実感できる方法を優先して、自然治癒力のケアについては意識しなくなってしまいます。


ですがそういう誰もが飛びつきやすい安易な方法は、一時的な効果を得られることはあっても、根本的に治るという事は殆どありません。


結局、「健康に近道はない」という事ですね。


治る人はこの自然治癒力のジレンマ(体感ないし時間もかかる)を受け入れていますし、健康の本質も理解しているので、即効性や体感を求めません。


堅実な努力と正しい習慣の形成こそが答えであり、最大の近道であることを知っているんです。


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