人間を含めた動物というのは本当にうまく出来ていて、健康状態が悪いと必ず心の病が引き起こされるように出来ています。
それは心の状態が良いと気持ちが活動的になり、体に無理を強いるようになるからで、修復に専念したい健康状態の時にはそうした前向きな気持ちが反って体にとってはマイナスになるため、それで強制的に後ろ向きな思考をするような機能が備え付けられているというわけです。
要するに無理やり鬱状態にすることで積極的な活動を抑制し、休息を取らようとするシステムによって体は守られている部分があるということですね。
ですから精神疾患を抱えておられる方をよく観察していると分かりますが、そういう方は必ず慢性疲労を抱えていたりアレルギー体質であったり、或いは体温が低かったり強烈な便秘を抱えていたりと、何かしら不調を抱えられています。
まず健康状態が良いという方はおられません。
ですがそれは言い換えると、
- 前向きな気持ち
- 積極性
- 明るさ
- 集中力
- ストレス耐性
といったこれら心の健全性は健康状態に比例しているということになりますから、鬱もやる気のなさも集中力の欠如も、それは性格でも資質でもなんでもなく、ただ単に健康状態が悪いだけということになりますし、反対に体の健康状態を高めれば心の健全性は飛躍的に向上するということでもあります。
ですから自らの心の弱さや身近な方の精神的不安定さで悩まれるようなことがある場合は、物事の捉え方・考え方を変えるとか、気合と根性で乗り切るといった思考を強制的に書き換えていくような方法ではなく、まずは健康の回復から図ることから始めて頂けたらなと思います。
その方が無理なく自然で確実に、心の在り方が変わってくるはずです。