紅麹で脚光を浴びている機能性表示食品。
僕自身も詳しく理解しているわけではありませんし、何よりそもそもきちんとした定義がなされていない誰も明確な説明が出来ない制度でもあるようなのですが、分かる範囲で簡単に説明してみたいと思います。
あまりのいい加減さに驚かれる方も多いかもしれません。
機能性表示食品とは、
サプリメント販売メーカーが提示したエビデンスを何ら審査することもなく、消費者庁がそのまま機能性表示を認めた食品
のことで、
御幣を恐れずに言うと
販売メーカーにとって都合のいい宣伝文句が自由に表示されてる食品
になります。
ですから
安全じゃなくても・機能性がなくても、お金のない大学教授とか企業に雇われている立場の弱い研究者とかに適当にエビデンスをでっちあげてもらって(要するに誇張ですね)申請さえすれば、機能性表示食品として販売出来てしまう
ってわけです。
しかもその提示されたエビデンスや製品に掲載する表示内容に対して消費者庁は責任は負わないそうです。
機能性表示食品ってラベルは与えるのにね。
となると「消費者を騙すための制度」って言われても仕方のないレベルの話になってくるわけで、もうむちゃくちゃな制度だということになります。
そして今回の紅麹で言えば
本品には米紅麹ポリケチドが含まれます。米紅麹ポリケチドにはLDL(悪玉)コレステロールを下げて、LDL(悪玉)コレステロール値とHDL(善玉)コレステロール値の比率(L/H比)を下げる機能があることが報告されています。LDL(悪玉)コレステロールが高めの方に適しています
と公式HP記載されてましたが、「第三者機関で調べてもらったデータがある」とか、「GMP基準の工場で製造された」等の裏付けとなるような根拠でも提示されてればともかく、そのようなものは無かったように思いますから、とうぜん書いてることの信頼性なんて皆無。
メーカーとしての本音も
安全性や機能性についてはあると思うよ~
知らんけど
くらいのものだったとしても何ら不思議はありません。
そんな適当なことで良いの?
と突っ込みたくても残念ながらそれがまかり通る制度なのでどうしようもありません。
だから今回のようなことが起こってるわけで、メーカーももちろんですが消費者庁やそれを管轄する厚労省の無責任さもほんと凄いです。
トクホも色々な改定が行われて以前に比べればかなり信頼性が落ちたと言われていますが、機能性表示食品の信頼性の無さときたら相当なものです。