今日は浄水器の関係で、久しぶりに加西のまつだ助産院さんにお伺いしてきました。
最近はほんと助産院さんって見かけなくなりましたよね。
「産婦人科と違って医療行為ができない」
ということで、年々利用される妊婦さんが減ってしまい、それが助産院を見かけなくなっていった大きな理由なのだそうですが、
近年は「お産について」や「健康な赤ちゃんを産むためには」ということを勉強している若いお母さんが増え始め、「より自然な出産が望める」という理由から、助産院での出産を希望する人が徐々に増えている
そうです。
また実際に助産院で出産されたお母さん方からの口コミも好評らしく、
「出産直後の体の状態が助産院の方がすこぶるいい」
と言っていただくことが多いのだそうです。
帝王切開や陣痛促進剤を使って人工的に生んだ時とは、もう全然違うみたいですね。
助産院として全国的に有名な吉村医院のドキュメンタリー映画の中でも、出産の瞬間に「気持ちいい~」と声を挙げられていたお母さんの姿もありましたし、もしかしたら
出産=痛い・苦しい・しんどいというのは、人工的な出産が増えてしまったことによる間違ったイメージ
なのかもしれませんね。
まつださんも
「自然に起こる陣痛によって、母体の力で生むということが大事なんだと思いますよ」
と言われていて、毎回安全で健康的な出産ができるというわけではないにしろ、やはり昔ながらの自然な出産の方が母体にも子供にも余計な負担がかかりにくいのかな~と思ってお話を聞いていました。
それともう一つお伺いできたことがあって、それは「産道を通って生まれてくることの重要性」についてで、よく
「赤ちゃんって胎内にいるときは無菌状態なんだけど、産道を通るときに母親が持っている菌が付着することによって赤ちゃんの体内にも菌が宿るようになり、それがやがて免疫機能の一部として働くようになっていく」
というようなことが言われていますが、
「そういう理論って本当のところどうなんだろう?」
と思ってまつださんに聞いてみたところ、
「私もそう思いますよ」
「でもね、ほかにも大事なことがあって」
「それが自然な出産の際に分泌されるホルモンでね」
「やっぱり本来出るべきはずのホルモンがちゃんと分泌されてこそ、赤ちゃんの健康状態や発育を健全なものにできるんだと思いますよ」
「これが病院での帝王切開や陣痛促進剤などによる強制的な出産となると、そのホルモン分泌がきちんと出来ているかどうかわからないですもんね」
「そこはあくまで憶測の話ですけど、強制的な出産にはそういうリスクもあるわけですから、ちょっと気に留めておいたほうが良いですよね」
「もちろん母体や赤ちゃんの状態によって帝王切開や陣痛促進剤が必要になる場合もありますが、可能な限りは自然な出産を選択されるといいと思います」
「大阪などは産婦人科と助産院が協力体制を築いてうまくやり始めていますから、兵庫でもそんな風になればいいと思うのですが」
とお話しされていました。
なるほど確かに自然な出産で本来分泌されるべきホルモンをちゃんと出すっていうのは凄く大事ですね。
ホルモンって成長促進・神経系の正常化・免疫などに関係していますから、子供の健康や発育には影響がありそうです。
もしかしたらアレルギーとか発達障害とかの原因の一端になっているかもしれませんし、菌以上に大事なお話かもしれないなと思って聞かせていただいてました。
他にも心と体のつながりのことや食の安全の話なども教えていただきつつ、「助産院さんってあったかい感じがするな~」と思いながら帰ってきました。
なんか不思議な安心感があります。
(さすがプロ!!)
そんなわけでこれから出産を考えられてる方には産婦人科だけでなく、ぜひ助産院さんも候補に入れていただきたいですね。
健康で元気なお子さんを生むにはとても良い選択肢の一つだと思いますからね。
探せばまだ各地域に一軒ずつくらいはありそうですよ。