日本国民のおよそ2/3の方が使用し、国内の年間売上が一兆円を超えてしまうほどの巨大産業になってしまっているサプリメント市場ですが、その中でテレビ通販によるサプリメントの売上も年々伸び続けているようです。
司会者の軽快なトークと、開発者や開発メーカー担当者の秀逸な説明、そこに加えて長年愛用し続けている方々の体験談を聞いていくと、「どんな問題でも解決してくれるのでは」と思えてしまうくらい引き込まれてしまう内容に仕上がっている番組がとても多いと思いなす。
ところが、そんなテレビ通販サプリメントの原価についてサプリメント製造メーカーの社長自らが大暴露している書籍があって、その内容を読んでいくと想像をはるかに超える超衝撃の原価が紹介されていました。
大変面白い話ですし、またサプリメントに限らず、あらゆる買い物において失敗しない製品選びを身に付ける上で非常に役立つ知識にもなりますから、今月はそれをご紹介させていただきます。
内容を確認いただいて、テレビ通販品のサプリメントが価格に見合った高品質なものなのかどうか、ぜひご自身なりの見解を出してみてください。
ーテレビ通販サプリの原価構造ー
1万円のサプリメントを例にすると、平均的に
●60% テレビ局
●20% 企画会社の取り分
となり、残りの20%が製造メーカーの取り分ということになります。
そこから
●パッケージ代
●設備維持費(電気代・建物維持費・機械メンテナンス代)
●社員の給料
などのもろもろの諸経費が引かれます。
さらに通販番組の場合、「電話をかけても在庫切れで購入できないなどという事態は絶対に許してくれない」とその暴露本には記載されていて、それを避けるために「確実に売れ残りが発生するよう大量に生産しておく」ということもやっているそうです。
そしてその余ってしまう製品については、全て製造メーカーが負担することも条件に含まれているので、仮に大きく売れ残りが発生してしまうことになっても赤字にならないよう、製造メーカーとしては当然そのリスクも考慮したうえで利益をこの2000円の中に入れ込んでいるそうです。
さて、そうなるとこの1万円サプリの原材料にかけている原価は一体いくらくらいになるかと言うと、本に書かれているのはなんと衝撃の「数百円ぐらいじゃないですか?」というもの。
信じられないような価格ですが、でもちゃんと理屈が通ったうえでの推測になっていますから、大きな間違いはないのだと思います。
まあでも、世の中ってこんなものなんでしょうね。
さてこの原価を確認していただいた上での質問ですが、テレビ通販番組のサプリメントにかけられている原価は果たして適正な価格でしょうか。それとも少なすぎると感じられるでしょうか。
人それぞれ価値観が違いますから、どちらが正解とは言えませんが、こうした原価を考察しながら物を買う習慣を身に付ておけば、よりご自身の望まれるクオリティーと価格の製品を選びやすくなると思いますから、ちょっと考えてみてください。
よければ僕が取り扱いおよびお勧めのウイズサプリメントや、ドラッグストアなどで一般販売されているサプリの原価もちょっと考察していただいたうえで、テレビ通販サプリとの比較などもしていただければと思います。
販売形態が違うだけでも原価のかけ方を大きく変えることができることがわかって面白いですよ。