甘いものを食べているわけでもないのに糖尿病になる
そんな人がすごく増えているようです。
ちなみに厚労省による近年の国民健康栄養調査では、
約2000万人の方が「糖尿病」及び「糖尿病と強く疑われる」
という結果が出てきているそうですから、これに予備軍まで合わせるとおそらく4000万~5000万人くらいの数字が出てくるのではないでしょうか。とてつもない数ですね。
「いま糖尿病じゃないから」と言って、全く他人事ではありません・・・・・。
それにしても
甘いものをそれほど食べていないのに糖尿病になる人が増えている
というのはどういうことでしょうか。
その原因として最近ようやく一般にも認知され始めた考え方で「新型栄養失調説」というものがあります。
具体的にどのような内容かというと、
ビタミンやミネラルなどの血糖値を下げるために必要な栄養素の摂取が圧倒的に足りていないのではないか?
という考え方の事で、細胞内に糖を取り込んだり糖を燃焼させる際に必要な
- マグネシウム
- クロム
- 鉄
- コエンザイムQ10
- Ⅼカルニチン
- αリポ酸
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- ナイアシン
- ビタミンC
- パントテン酸
- クエン酸
- タンパク質
といった栄養が軒並み足りなくて、それが糖尿病患者を激増させている可能性を指摘した説になります。
というのが、それこそ冒頭に記載した厚労省が毎年行っている国民健康栄養調査の結果が常に
日本人の8割方は糖質・脂質を除く殆どの栄養が不足している
と出ているからで、その不足率もほんの数パーセント程度ならともかく、殆どの栄養素で2~3割も足りていないという深刻な結果が示されていることから、現代人の糖代謝効率の低さと糖尿病患者増加の関係性が疑われ、新型栄養失調説が定説になり始めました。
医療機関というのは厚労省が定める規定に従って治療を行わなければいけない決まりがあるため、一般的な病院ではこのような説を唱えたり栄養素で治療を行うということは行われていはいませんが、中にはそうした西洋医学一辺倒の医療の在り方に疑問を持つお医者さんもいらっしゃり、病院のホームページなどで堂々と新型栄養失調説を唱えられている方もおられます。
ですから医療の専門家であってもこの説を正しいと認識されている人は案外多くて、非の打ち所がないくらい理屈も通ったものにもなっていることから、かなり信憑性の高い説となっています。
糖代謝や血糖値調整に必要とされる栄養素の摂取量不足によって糖尿病になる人が増えている
というのはまず間違いない事実ですね。
なお新型栄養失調に陥り、糖代謝が落ちている場合は体内でのエネルギー生産量が落ちるため、
- 体温が低い
- 寒がり
- 体力低下
- やる気や集中力の低下
- 疲れやすく回復しにくい
といった症状が出てきます。
ですから現時点で病院検査では糖尿病の疑いが無い方でも、このような症状が慢性的に出ている場合は新型栄養失調及び糖尿病予備軍に陥っている可能性を注意した方が良いと思います。
そしてその際は上記の栄養素。
特にクエン酸・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンC・マグネシウム・鉄・クロムあたりを1週間ほど多めに摂ってみて、体の変化をみた方が良いですね。
何となくでもじわーっと効果を感じるようなら、ほぼ間違いなく著しい栄養失調状態に陥っていますし、糖代謝も落ちているはずですから。
試しにやってみた方が良いだろうなあって方は結構多いと思いますよ。