劇症型溶血性連鎖球菌の本当の危険性とは!?

手足の壊死えしや多臓器不全を引き起こしショック症状から死に至ることもあり、致死率は三割以上。

それゆえ別名「人食いバクテリア」と呼ばれることもある劇症型溶血性連鎖球菌。



上の写真はNHKのウェブサイトから切り取ったものになりますが、1~2年ほど前からでしょうか。

この劇症型溶連菌が例年になく流行っている傾向がみられていることから、「危ないですよ」「皆さん気をつけましょう」と危機感や恐怖心をあおるような報道が時折みられるようになりました。



しかし国立感染研究所のデータによれば年間で罹患する人の数は例年であればせいぜい100人~200人程度とごくごく少数の人に限られるようですから、本質的には溶連菌に問題があるのではなくて、そんな感染力の弱い溶連菌にやれてしまうくらい免疫力が低下してしまった体の方に問題があることがこの数字からは見えてきます。

それは多くの専門機関も

「そもそも溶連菌はどこにでもいる菌で、免疫がしっかり機能していれば何ら問題のない菌です」

と認めているくらいですから、自身の体がよほど衰弱したような状態でもない限り、じつはそんなに気にしなくていい菌であることはほぼ間違い話なんです。



にもかかわらずテレビを始めとしたニュース媒体では、劇症型溶血性連鎖球菌の怖さの面ばかりを強調して報道し、体力をつけてキチンと免疫力を働かせれば問題ないってことはおまけ程度でしか説明しません。

今の報道機関ってほんとどうなってるんでしょうね。

あまりに情報の出し方が偏り過ぎていて、不信感ばかりが募ってしまいます。



ですから健康関連。

中でも感染症に関係するニュースについては特にちゃんと数字のデータを見た上で、本当の危険性について確かめていく必要があるんです。

でないと必要以上に不安を煽られた挙句、何ら根本的な解決策も提示されないまま、ただただ情報に振り回されるだけになってしまいますからね。