食と健康との関連性について世界中のデータを集めてまとめられた資料
というものがあるのを知っているでしょうか?
1970年代後半にアメリカの上院議員であったジョージ・マクガバンによって作成されたこの資料は、彼の名を取ってマクガバンレポートと呼ばれています。
非常に面白いことにこの資料には日本における様々な地域・様々な年代の食事内容と健康についても記載されているそうなのですが、じつは江戸時代末期の長野県(だったと思いますが)のある地方の食事が、人間にとっては最も健康的で優れた食事であったことが記載されています。
つまり世界中で最も優れた食事を摂っていたのが、ある時期ある地方の日本食だったという結論の資料になっているわけですが、このマクガバンレポート。
あまりにも有名過ぎたこともあり、本来このような情報は黙殺されがちな栄養後進国の日本でもそのレポートに関連した書籍が何冊か出版され、今でもアマゾンなどで購入することが可能となっています。
これは身の危険も顧みず、書籍の出版や情報の発信を続けてくださった故今村光一先生のお陰だと思います。
そしてそれらの書籍を読んでいけば、栄養の摂り方の誤りが如何にしてがんや糖尿病などの現代病を生み出しているのかといったことが見えてくる内容となっているので、食と健康について興味がある人や勉強中の人には「何はなくともまずはこの一冊」と言えるくらいお勧めのものとなっています。
なにせアメリカの公式な議会の中で提出された資料の内容をうまくまとめて紹介されているわけですからね。
数多ある他の健康関連の書籍とは信用度がぜんぜん違うんじゃないでしょうか。
個体差がありますから、書籍の中に記載されていることが必ずしも誰にとっても正解になるわけではありませんが、間違った知識を信じたり、間違った食事を摂らないようにするためには良い指針になるはずです。