週5フルタイムで働き、疲れ、本を読みたくてもSNSやYouTubeをぼーっと眺めてしまう、そんな生活おかしくないか?
社会人一年目にしてこのような疑問を持たれたことをきっかけに、著者の三宅香帆さんが今の日本社会の在り方に対して独自の視点で切り込まれた一冊です。
と言っても僕自身はこの書籍の概要が紹介されたネット記事を読んだだけなのですが、
毎月120時間程度(最大160時間)の残業を行い、その内80時間の残業代はカット。
盆も正月もなく毎日8時半から23時まで働きづめで、
そんな過酷な状況の社員はほぼ皆無であるにもかかわらず、
理不尽な叱責と評価をされない4年間を経験してきた身としては、
著者のこの「労働による拘束を始めとする社会構造に問題がある」という考え方には非常に共感するものがあります。
もちろん私生活を犠牲にしてでも働き続けた方々がおられたお陰でこの国が豊かになったことは間違いないでしょうし、また自ら望んで仕事に邁進される方もおられることは承知していますから、必ずしも働き過ぎることが悪いことだとは思っていません。
しかし今の日本はあまりにも労働者が搾取され過ぎていることもまた事実ですから、独自の視点で働き方や社会の在り方に物申しているこうした一冊には非常に価値があると思います。
書籍のレビューを見ると
- 首がもげるほどうなずいた
- 働き改革に繋がる
と高評価の人もいれば
- タイトルに対する筆者の答えが「忙しいから」というのは短絡すぎません?
- 前提及び結論の妥当性に疑問
と賛否両論分かれているため、誰にとっても共感のできる話ではないのでしょうけど、「自分は働きすぎている」「もっと自分らしく生きてみたい」と感じている人には参考になる面白い本かもと思ってご紹介してみました。
気になる方は読まれてみると良いかもしれませんね。
ちょっと気が楽になるかも。