大きな病院には営業会議があって、そこでは検査にノルマを課す話が行われているって知ってましたか?

   

先日父のCT検査の付き添いで姫路駅近くの大きな病院に行ってきました。
その病院にはCTの検査機器が3~4台も置いてあったこともあり、お陰で検査自体は特に待たされることもなく、すんなり終わってとても助かりました。
病院で長く待たされないというのは快適でありがたい事ですね。
ただ、だからといって手放しで喜べる話でもなくて、というのもCTは一台で約1億円もするという非常に高額な検査機器になります。
それが3~4台も置いてあるとなるとその支払いをするだけでも大変なはずですから、そのため「これきっと支払いのために必要の無い人にもCTの検査を行いまくって、検査費用をばんばん稼いでるんだろうなあ~」「うちの親も良いカモにされてるわ」と、すごく嫌な気分にもなってしまいました。
「捻くれた考え方してるなあ~」と捉えられてしまうかもしれませんが、個人事業主をやっているとどうしても経費と利益の視点からそのように見てしまいます。
そしてそれから数日後。
事務所代わりにさせてもらっている近所のコーヒー屋さんでその話をしていると、後から入ってこられたお客さんが
「大きな病院ってね、じつは経営会議があるのよ」
「そしてそこにはドクターだけじゃなく看護婦長も出席するようになっててね」
「私も以前大きな病院で看護婦長をやってたからそういう会議には何度も出てたんだけど、そこは各検査機器毎に1日何人検査を行うかノルマの設定が行われる場でもあってね」
「だからそのノルマ達成のためにドクターや看護師は患者さんに対して色んな検査を勧めるようになってるの」
「看護婦長をやってた当時はそんなノルマがあることに対して特におかしいなんて思わなかったけど、病院の仕事を離れてからはそのおかしさに気付くようになったけどね」
と病院の裏事情を話してくれました。
やっぱりあるみたいです。
検査のノルマ・・・・。
これは海外なら「病院運営は全額税金負担」という国もあるので、そういう国では検査のノルマなどというものがあろうはずもありませんが、日本の医療機関は営利団体のため莫大な利益を生み出さなければ経営が困難になります。
実際2023年度の医療機関倒産件数は41件あり、負債総額は253億7200万円にも上ったということですから、そうした厳しい現実の中で経営していくとなると、「検査」やあるいは「薬の処方」などにノルマを課さざるを得ないという側面もあるのだと思います。
ですが日本の医療も年間約50兆円という莫大な税金がつぎ込まれていることを考えれば、あまりに無駄に医療にお金を使い過ぎですし、また無駄に治療や薬の処方を増やすことは反って患者さんの健康を損なわせてしまうことにも繋がりかねませんから、とてもではないですがまともな行為とは言えません。
日本の医療制度に致命的な欠陥があるからこそ生まれてしまっている問題だとは思いますが、これでは「病気を治せない病院」「病気を治せないお医者さん」ほど儲かるようになってしまい、「良心的で腕の良い病院やお医者さん」ほど淘汰されていくおかしな状況が生まれてしまっています。
ほんとに色んな面が狂ってますね。
治らない病気の数々。
青天井で増えていく医療費の背景にはこうした数々の欠陥や問題が積み重なっている訳ですが、いずれにしてもまずは検査にノルマを課さなければいけないような今の医療制度を変えていくことが重要で、だからこそ思いますが安易に病院に行ったり薬に頼るようなことは絶対やるべきではありません。
もちろん〇ク〇ンについても同様です。
それらが推奨されるのは患者さんの為ではなく、病院や製薬メーカーの利益の為かもしれないということをきちんと認識しておくべきではないでしょうか。