水道水に含まれている次亜塩素酸が体に良くないということを知っている人は多いと思いますが、
・それがどのくらい良くないものなのか?
・どのように体に悪いものなのか?
・なぜ水道水に入れられているのか?
ということについて知っている人は少ないのではないでしょうか。
次亜塩素酸ナトリウムというのは
タンパク質を分解する性質をもつ猛毒
のことで、濃度にもよりますが、誤って口から入れてしまうとそのたんぱく質分解作用によって吐血したり胃に穴が開いてしまったりすることもありますし、気化したものを吸い込んでしまうと肺炎になったり呼吸困難を起こしたりすることもありますし、また触れると肌荒れを起こしたり髪の毛を痛めたりする原因になってしまいます。
さらにそれだけに留まらず、濃度が高い場合は人を殺傷する力もでてくるほどで、
アウシュビッツ収容所でユダヤ人を大量〇殺する為に使われていたのは有名な話
です。
ですから本当に危険な化学薬品であることは間違いないのですが、その反面菌やウィルスを駆除する力に優れているところもあり、日本の水道水にはこの次亜塩素酸を薄めたものを投入することによって水道管内でヌメリや雑菌などが発生することを防いでいます。
そのお陰で水道水の安全性が保たれていて、日本は世界でも数少ない「水道水が飲める国」となっています。
(水道水が飲めるのは世界中でわずか10ヶ国だけと言われています)
水道水を飲んだからと言って腹痛を起こしたり感染症に罹ることがないのは、水道水に次亜塩素酸が入れられているからに他なりません。
「毒性が強いから」「化学物質だから」悪い面しかないのかというとそうでもなく、活用の仕方によっては日常生活に活かせる良い面もあるということですね。
ただだからと言って
じゃあそんな超ヤバイ劇薬の次亜塩素酸が入った水道水を飲んだり使ったりするのって問題はないのか?
というと当然そこは疑問が残るところで、やはり飲んだり料理に使ったりお風呂にお湯を張る際には除去しておく方が良いのは言うまでもありません。
特に日本の水道水の場合はなおさら注意が必要で、というのも海外の場合は
「健康上の問題がでないように次亜塩素酸ナトリウムはこれ以上入れてはいけませんよ」という上限値が設定されている
のに対し、
日本は
「上限値ではなく最低これだけは入れなさい」という下限値が設定
されています。
そしてその下限値は一般的な海外の国が設定している「健康の事を考えるとこれ以上入れてはいけない」という上限値の2倍の値となっているため、実質海外の一般的な国と比べると約7~10倍もの量の次亜塩素酸ナトリウムが水道水に含まれているそうです。
つまり通常では考えられないとてつもない量の次亜塩素酸ナトリウムが、日本の水道水には含まれているということです。
だからこそ先にも述べたように日本の水道水はそのまま飲んでも菌やウィルスによってお腹を壊したり感染症に罹る可能性を考えなくていいわけですが、代わりに次亜塩素酸ナトリウムによる健康被害が出る可能性は考慮しないわけにはいかず、生活用水として使用する際には除去が必要であるという認識が健康意識の高い一部の人に広まり、それが一般の人にも広がっていったという訳です。
次亜塩素酸ナトリウムの使用濃度の高さやその毒性・殺傷能力を考えれば、意識する人が増えるのも当然の話ではないでしょうか。
そりゃあ除去した方が良いに決まってます。
ではその次亜塩素酸ナトリウム。
「どうすれば除去できるのか?」についてですが、浄水器を取り付けることでその大半は除去することが出来るのは誰もが知るところだと思います。
ですから2017年の時点で日本国内の台所用浄水器の普及率は36%。
およそ3軒に1軒もの割合となっていて、いまや「浄水器は付けるのが当たり前」というような風潮になってきました。
そして今後もその普及率はますます増加する見込となっています。
また皮膚疾患に悩む人が増えていることもあり、浴室用浄水器についても必要性を感じている人が増加中ということで、こちらの普及率は現状では1割にも満たないものの、やはり今後少しずつ使用する人が増えていくものと予想されています。
僕自身の実感としても、浄水器の営業をしていると浴室用の方にも興味を持つ人が増えているような印象がありますね。
ちょっと前まではそんな事はなかったのですが、情報が溢れる社会になって世の中ほんとに変わってきました。