すべてのホルモンの源であり、若さの指標とされる最重要ホルモン「DHEA」について

DHEA( デヒドロエピアンドロステロン) とは、肝臓の上に載っている小さな臓器「副腎」で分泌される天然のステロイドホルモンのこと。

ステロイドホルモンというと「炎症を抑えるホルモン」というイメージになりがちだと思いますが、DHEAは抗炎症作用だけに留まらず、テストステロンやエストロゲンなどを始めとした50種類以上のホルモンの原材料にもなっています。

このため体のあらゆる機能調整に影響があるのはもちろんのこと、生活習慣病の改善にも有効なホルモンと考えられています。


また若々しさや美しさにも大きな影響があり、DHEAがしっかり分泌されることによって老化を防いだり筋肉の若返りを図ることができることから別名「若返りホルモン」とも呼ばれていて、抗加齢医療(アンチエイジング)の世界では特に注目されているホルモンになります。



そして重要なことはDHEAは年齢によって分泌量が大きく変わっていくということです。

理論上では25歳くらいまでは分泌量が年々増加していきますが、40歳を過ぎた辺りからはこのDHEA の分泌量が徐々に減少。

60歳を迎えるころには20歳ころの10分の1程度しか分泌できなくなってしまいます。




ですから30歳くらいまでは仮に「寝ない」とか「暴飲暴食する」とか「動き回る」という無茶な生活を続けていたとしても若々しい見た目を維持できますし、体力的にも何ら問題は出ませんし、病気にもあまり罹りません。

しかしDHEAが減少し始める40歳を過ぎた辺りになってくると無理がきかなくなりますし、それまでの無茶の蓄積が表面化し始めますから、どんなに健康的な生活を送ったとしても体のあちこちが痛くなったり、筋力が低下したり、急激に見た目の老化が進んだり、生活習慣病に罹りやすくなってしまいます。


つまりそれだけDHEAの分泌量と美容・健康状態には密接な繋がりがあるということです。

限りなくイコールの関係性があると考えるくらいでちょうど良いのではないでしょうか。



必ずしも分泌量が多ければ良いというものでもありませんが、加齢とともに分泌量が大幅に減少してしまうことは問題ですから、一定の年齢を超えてくるといかにDHEAの分泌力低下を防げるかが美容や健康維持の鍵になってくるということを理解しておく必要があると思います。


ーDHEAの作用ー
●筋肉組織を若返らせ脂肪の燃焼を促進
●インスリンの働きを促進させ糖尿病を予防
●免疫組織の若返り
●性ホルモンのバランス保持
●老化防止
●抗アレルギー
●抗高血圧
●慢性疲労の軽減
●心臓病の予防
●性機能低下
●抗アルツハイマー
●精神的ストレスの緩和