クロム摂取に伴う危険性について
前回記事で書きましたが、微量栄養素のクロムは食欲抑制やダイエットに効果があるとされるミネラルになります。
具体的には過不足することなく適量を撮り続けることが出来れば、3カ月~2年くらいの間で
不必要な食欲を抑えたり、血糖コントロールを正常化させて脂肪の蓄積を防ぐ
といった効果が期待できるそうで、
反対にクロムを不足させる食事をしていると、
他にどんな努力をしていても肥満を解消することは不可能である
ことも分かっているそうです。
ですから肥満解消・ダイエットには絶対欠かせない栄養素になるため、栄養学の事を知っている人であればクロムの積極的な摂取を試みる人もおられるのですが、これも前回記事で書いたようにクロムは血糖値を下げるホルモン「インシュリン」の効きがよくなるミネラルです。
それだけに糖尿病でインシュリンを打っているような人が下手に摂取してしまうとインシュリンの効きがよくなり過ぎて低血糖状態を起こし、最悪の場合命を落としてしまうというようなことも考えられるそうです。
一見すると糖尿病の人にはすごく良い栄養素に見えてしまうのですが、そういう方ほど実は摂取に注意が必要な栄養素ということになるようです。
仮にどうしても摂取してみたい場合は、お医者さんとの相談が必要になりますね。
また糖尿病などの既往症がなく、健康な状態の人であっても、クロムは摂り過ぎると
・嘔吐
・下痢
・腹痛
・低血糖
・筋肉のけいれん
・腎尿細管障害
・肝障害
・造血障害
・中枢神経障害
が起こる可能性があるとされ、やはり命に係わるくらい重篤な症状に見舞われることもあるようです。
ですから食欲を抑えたりダイエットに役立つからといってむやみやたらに摂取していい栄養素ではなく、いかに適量を守りながら必要量を入れることが出来るかが大事で、そこの見極めが非常に重要な栄養素だということになります。
健康に害をもたらすことなく良い効果だけを引き出すには、知識が必要ということですね。
安全で効果的なクロムの摂取の仕方について
厚労省によると1日当たりに摂取されるクロムの推奨量は、18〜69歳の成人「男子で40μg」「 女子で30μg」とされています。
そして普通の食事をしていればたいていの場合推奨量を摂取することが出来るそうですから、基本的にクロムが不足することは無いそうです。
しかし甘いものをたくさん食べ過ぎるとか体の中の酸化が進んでいるような人の場合は、膵臓で分泌されるインシュリンの効きが悪くなり、血糖値が上がりやすくなったりそれに伴って脂肪が蓄積されやすい体になってしまうこともありますから、そのような人の場合はクロムの摂取を増やすことが望ましいと考えられます。
そこでクロムの摂取の方法は大きく二つ。
●一つは通常の食事から
●もう一つがサプリメントの活用です
まず通常の食事の場合、
・肉
・穀物
・野菜
・ナッツ類
・ビール
・ワイン
など多くの食品に含まれているそうです。
具体的には特に干しひじきには多く含まれているようですし、他にも
・サツマイモ
・ほうれん草
・アサリ
・サンマ
・大豆
などにわりと多く含まれているようです。
こうした通常の食材からのクロムの摂取であれば、クロム以外にも様々な栄養素をバランスよく摂ることができますから、クロムの摂り過ぎによる過剰症の心配をしなくても良いところがメリットになります。
その代わり通常の食事からではそれほど多くのクロムを摂取できませんから、「それでもまだ足りない」という人いることも可能性としては十分考えられます。
僕などは恐らく通常の食事では全く足らないタイプの人に該当すると思われます。
(まあ僕の場合はクロムだけでなく、あらゆる栄養素が一般的な人の何倍も必要なタイプだと思いますが・・・・・)
一方でもう一つの方法であるサプリメントの場合。
クロム単体のサプリメントは恐らく日本製のものがなく、手に入れられるとしたら海外製になると思うのですが、海外製のものは配合量が多すぎて下手に使うとそれこそ過剰症の心配が出てこないとも限りません。
単体サプリメントは価格が安いし大量に摂れるから効果も期待しやすいというメリットはあるのですが、その分リスクが伴います。
ですから栄養についてのある程度の知識がつくまでの間はサプリメントで摂るとするならお勧めはマルチビタミン&ミネラル系の製品の活用で、それなら栄養バランスも整いつつ、食事だけでは絶対補えないような量のクロムを安全かつ手軽に摂ることが出来ます。
もちろん合成ものは避けて天然素材の製品を使うのがお勧め。
天然素材で高品質なマルチビタミン&ミネラルのサプリメントとなると一ケ月分の価格が6000円~15000円程度になるためやや高額になる感はあるかもしれませんが、その分のメリットは十分にあると思います。
ちなみに僕が使っているウイズのマルチビタミン&ミネラルには日本人男性推奨量の約4倍の127.5μgが配合されています。
これはかなりの量になると思いますが、
●厚労省が定める安全基準の上限量を超えてはいませんし、
●他にも14種類のビタミン・10種類のミネラル・3種類の肝機能保護ハーブ・2種類の抗菌抗ウィルスが配合されている
ため栄養バランスが非常に整っています。
ですから過剰症なども出ませんし、健康の維持増進に大変役立っていると感じています。
クロムをしっかり摂取するのであればウイズのマルチビタミン&ミネラルはお勧めの製品の一つです。
栄養成分 | 内容量 | 栄養成分 | 内容量 |
シリマリン | 100mg | プロポリスエキス末 | 50mg |
アンドログラフィス | 250mg | ウコンエキス末 | 150mg |
オレウロペイン | 35mg | (総クルクミノイド | …10mg) |
■ビタミン類 | |||
ビタミンA | 796.5μg[103] | ◎ビタミンB群 | |
ビタミンD | 12.4μg[225] | ビタミンB1 | 10.4mg[866] |
ビタミンE | 10.1mg[160] | ビタミンB2 | 7.9mg[564] |
(d-α-トコフェロール) | (15IU) | ビタミンB6 | 8.5mg[653] |
ビタミンC | 100mg[100] | ビタミンB12 | 12.3μg[512] |
ビタミンP | 8mg[-] | パンテトン酸(Ca) | 37.5mg[781] |
ナイアシン | 40.5mg[311] | ||
葉酸 | 1,025μg[427] | ||
イノシトール | 35mg[-] | ||
ビオチン | 68.5μg[137] | ||
■ミネラル類 | |||
カルシウム | 122.5mg[18] | マンガン | 0.6mg[15] |
マグネシウム | 62.5mg[19] | 銅 | 0.2mg[22] |
カリウム | 72.5mg[2] | ヨウ素 | 595μg[457] |
亜鉛 | 2mg[22] | 鉄 | 2mg[29] |
セレン | 50.8μg[181] | モリブデン | 25μg[100] |
クロム | 127.5μg[1275] |