日本の野菜に含まれているミネラルの種類の少なさと、それによって引き起こされる健康被害の可能性について

健康を維持するために人間の体が必要としているミネラルは何種類あるか知っていますか?

ほんの一昔前までは108種類あると言われていましたが、そこから新たな種類のミネラルが発見されるようになり、時間の経過とともに少しずつ増えているという事ですから今後もその数は増えていく可能性はありますが、現時点で確認されているのは118種類とされています。

なかなかの数ですね。




しかしながらミネラルは人間の体内で作り出すことは出来ないため、食事から摂取する以外に必要量を満たす方法はありません。



となるとそのミネラルを補給できる代表的な食べ物は何か?ということになるのですが、それが野菜になります。

何故なら野菜は土の成分で育つ生き物だからです。

ミネラルとは言わば石のエキスみたいなものですから、その石が小さく砕かれた土によって育つ野菜には、たくさんの種類のミネラルが豊富に含まれていると考えられます。

ですからミネラルをしっかり摂るためには、野菜をしっかり食べることが大事になってくるというわけです。




ところがです。

残念ながら今の日本の大半の野菜はそのミネラルがあまり含まれていないという事が言われています。

特に深刻なのが含まれているミネラルの種類の少なさで、一般的なスーパーに売られているような農薬が使用された野菜の場合はわずか20種類程度のミネラルしか含まれていないことが殆どなのだそうです。



なぜ20種類程度しか含まれていないのか?

その理由についてはまた別の機会に書くことにしますが、



少なくともこれがアメリカはカリフォルニア州のオーガニック認証取得の野菜になると、土にも野菜にも最低限40種類以上のミネラルが含まれていないと罰金を払わされたり訴訟を起こされるそうですから、こうした世界基準との比較を行っていくと今の日本で流通している野菜に含まれるミネラルの種類がいかに少ないかが理解できるのではないでしょうか。

日本産の野菜も悪いものではないのかもしれませんが、必ずしも栄養価が高いとか栄養バランスに優れているとは言えそうにないということです。



ちょっと残念な話ですね・・・・。






ところでミネラルは、人によっては人生を決定づけると捉えられているほど重要度の高い栄養素になり、

●神経組織を強くし
●自律神経系を正しく機能させ、
●病気や不具合はもとより、
●思考や脳機能の健全化にも必要

とされています。



そしてこのサイトのブログでも何度も書いてきたことですが、ビタミンやミネラルといった栄養素はバランスよく摂ることに意味があり、反対に単独で摂っても意味は殆どなく、それどころか反って栄養バランスを崩して健康を損ねてしまう要因にすらなってしまいます。

特に現代日本人は新型栄養失調と言って、糖や脂質といったエネルギー源は足りているものの、ビタミンやミネラルといった体の調整機能に関わる栄養素は決定的に不足していることが多くの識者によって指摘されている所でもあるわけですが、それが成人病を始めとしたさまざまな慢性疾患の根本原因に繋がっていることも言われていて、さらにその新型栄養失調に陥ってしまう原因の一つに、この野菜に含まれるミネラルの種類が少ないことがあるのではないかとも考えられています。



ですから野菜から摂取が難しくなった種々のミネラルをどう補っていくか。

ここをどう解決していくかが、これからの日本人の健康問題における課題の一つになると思います。

もっと言えばもしかしたら栄養への理解度の高さが、これからの日本人の健康状態を決めていく決定的な要因の一つにもなっていくのかもしれません。



ミネラル不足・栄養不足の改善については色々な方法がありますから、それについてもまた少しずつ書いていこうと思いますが、いずれにしてもバランスの良い栄養摂取の重要性の認識と、バランスの取れた栄養摂取の心がけを推奨したいと思います。