カルシウムやマグネシウムを意識して多めに摂るとお通じが良くなりました(^O^)/
そんな話を聞くことがちょこちょこあります。
ミネラルってきちんと補給できたからといっても、効果が表れるまでに早くて一年
大抵は2年かかる
と言われるくらい即効性がなく、体感も期待できない栄養素とされているのですが、カルシウム・マグネシウムを摂ることによるお通じへの効果に関しては、割と早くに結果を感じれる人が少なくないようです。
つい先日ももそういう体験談を聞いたところなのですが、
ではなぜこの二つのミネラルをしっかり摂るとお通じが良くなるのでしょうか?
理由は大きく二つ考えられるのですが、
●一つはカルシウムとマグネシウムが筋肉の伸縮に関係している栄養素だから
●そしてもう一つはこの2つのミネラルは不足しやすいから
です。
これどういうことかをもう少しきちんと説明すると、
まず一つ目の「筋肉の伸縮」については、
腸は平滑筋という自律神経によってコントロールされている種類の筋肉であり、
その筋肉(腸)が収縮することにより排泄が促されるという仕組みになっていて、
カルシウムは筋肉(腸)が収縮する際に消費されるミネラルとなり
マグネシウムは筋肉(腸)が弛緩する際に消費されるミネラル
になり、つまりこの二つのミネラルが揃っていて、初めて腸は排泄を促す蠕動運動を起こすことが出来るという事です。
逆に言えばこの二つのミネラルバランスが崩れていたり過不足があると腸の蠕動運動がうまく促されず、お通じが悪くなってしまうという事になります。
そして二つ目の「この二つのミネラルは不足しやすい」という話については、
まず大前提としてミネラルは体内で生成できず、
外から補給するしかないにも拘らず、
ミネラルは吸収効率が非常に悪く、
例えばカルシウムは100摂取しても吸収できるのが僅か1だけという割合らしく、
しかもそれは若くて吸収効率が良い時の話であって、
年齢を重ねるとその吸収効率は急激に低下し、
60歳を過ぎたあたりになると更にその吸収能力が全盛期の100分の1程度にまで下がってしまうため、
理論上では年齢を重ねるうちに必ずカルシウム不足気味になる
とされていて、だからこそ意識してカルシウム・マグネシウムを多めに摂るようにすると腸の蠕動運動が促されるようになり、結果お通じが良くなる人が一定数出てくるという訳です。
ですがそれって言い換えると、
それほどカルシウムとマグネシウムが不足している人が現代日本人には多い
ということが言えそうですし、
そこには加齢によるミネラル吸収効率低下のほかにも、
精製された(有用なミネラルを取り除かれた)調味料や食材の普及なども深く関係がある
ことが懸念され、私たちを取り巻く食の環境にも大きな問題があることが垣間見えてきます。
カルシウム・マグネシウムは魚や海藻など海の幸から摂れるイメージが強いと思いますが、
そもそもミネラルは小さな石みたいなものなので、畑で取れる根菜類などからも摂取は十分可能
です。
ですから小魚を丸ごと食べるとか、海藻類を積極的に摂取するとか、精製されていない良質の塩を使うといった事のほかに、季節に応じた根菜類をしっかり食べるというのもカルシウム・マグネシウムを摂るのには効果的です。
また意外と知られていないと思いますが、
ミネラルはアミノ酸(タンパク質を小さくしたもの)が不足していると吸収されにくくなる
ので、植物性のタンパク質だけでなく動物性たんぱく質もある程度は摂っておいて、不足しないよう意識しておくことも大切です。
動物性たんぱく質も大事なんです。
あと、特に抵抗が無ければサプリメントの活用もお勧めです。
ちょっと調べればわかりますが、厚労省が推奨している一日に必要な量のカル・マグを食事からだけで摂るのはさすがに難し過ぎるので。
サプリメントも選択肢に入れておくととても便利だし、何より確実に必要量を補給することが出来ます。
使えるものなら使たほうが良いですね。