水溶性のビタミンはいくら摂っても健康被害は出ない
と言われているため、何ら気にすることなく摂取して良いものとされています。
しかしミネラルや脂溶性のビタミンは、
摂り過ぎると一歩間違えれば健康上大きな不具合を発生させたり、場合によっては命に係わるくらい危険な状態になる可能性も出てくるほど危険性のある栄養素
でもあるため、厚労省などが明記している「一日に摂取できる上限値」は基本的には順守すべき値として多くの方に認識されています。
ですから僕自身も、水溶性のビタミンは厚労省の上限値以上の量を日々摂り続けていましたが、ミネラルと脂溶性のビタミンは厚労省が推奨する上限値を超えて摂取するようなことはありませんでした。
過剰摂取による不具合が出るのが怖かったからです。
ただ一方でこちらはかなりの少数派意見ではありますが、
各種ミネラルや脂溶性のビタミンは、水溶性のビタミンも含めてすべての種類をバランスよく摂取していれば、少々多めに摂っても過剰症が出ることはなく、むしろすべての栄養素をバランスよく摂取できるなら多めに摂ったほうが良い
という説を唱えている人もいたため、その説が正しいのかどうかについてはここ何年も個人的にはずーっと疑問が残ったままになっていました。
そこで今年の夏。
思い切って各種ミネラルと脂溶性ビタミン(全ての種類をまんべんなく網羅できたかどうかは分かりませんが、概ねバランスはとれていた思います)を、厚労省が上限としている量の2~3倍くらい摂ってみることにしました。
すると明らかにわかった変化が一点。
前年までに比べて明らかに暑さに耐えれる体にはなっていました。
もう全然違います。
去年なら、7月・8月の日中を扇風機だけで過ごそうとすると暑くて暑くて耐えられませんでしたが、今年は扇風機だけで十分でした。
さすがに「快適」とまでは言えませんが、でも全くと言っていいほど苦にならなかったし、いつも書いているこのブログも、エアコンなしの扇風機をかけただけの場所で毎回書いていました。
だから家族や周囲の人が
暑くて耐えられない
って言ってても
全然耐えられる暑さなのにみんな何大げさなこと言ってるんだろう
電気代高いんだし、扇風機で我慢すりゃいいのに
と思ったりしてたくらいです。
でもテレビなんかで
今年は例年をはるかに上回る暑さ
だということを、データを基に説明されているのを見てようやく
あっ
そんなに暑かったんだ
と思ったくらいです。
なので僕個人的には今年の夏はここ20年ほどの間ではダントツに楽に過ごせた夏になりました。
暑さが苦にならないってほんと良いですね。
毎日の気分が変わります(^O^)/
これ恐らくですが
ミネラルや脂溶性ビタミンは体の体温調整などに大きくかかわる栄養素ですから、それが十分に体内に備わっていると、少々劣悪な環境下でも「活発に動いて良いよ」と体が許可を出してくれる
のだと思います。
しかし
体温調整や自律神経機能を働かせるために必要な栄養素が不足していると、劣悪な環境下で活発に動かれた場合、それらの栄養素が枯渇して生命の危機にさらされる可能性が出てくることから、敢えて体が不快感や疲労感を増大させ、活発な活動が出来ないよう強制している
のでしょう。
そう考えると、体の持つ調整システム(ホメオスタシス機能)はよくできたシステムだなあと感心しますし、また暑さに弱い人は栄養素不足の疑いが考えられますから、今年の暑さで参ってしまった人は「自分には栄養が足りていないのかもしれない」と考えてみることは良い事なのではないかと思います。
とは言え今回僕が行った各種ミネラルと脂溶性ビタミンの大量摂取は、安易に行うと本当に過剰症の危険性を伴うリスクのある方法であるために基本的には誰にもお勧めはしません。
ある程度栄養素療法を続けてきて、栄養摂取によって体に起きる変化に敏感になっている方でないと実践いただくのはちょっと怖いです。
まあ僕の場合は最悪過剰症になってもそれを早めに解消できるであろう裏技を持ってたからチャレンジ出来たっていう事もありますしね。
ですが水溶性のビタミンを多く摂ってみるのは全然大丈夫ですし、各種ミネラルや脂溶性ビタミンについても摂り過ぎなければ良いだけの事ですから、通常の食事で栄養価の高いものを選んでみるとか、所要量を守ってサプリメントを使ってみるといった事はやってみられると良いのではないかと思います。
それだけでも暑さに対する適応力に違いは出てきそうですね。
そしてこの話は何も暑さに限ったことではなく、寒さについても関係していることで、更には免疫にも関わりのある話になってきます。
ですから冷え性に悩まれている人や、風邪・インフルエンザ・コロ助などが心配な方にもとても有効な手段になるはずですから、これらの症状や病気が不安な方は各種ビタミン・各種ミネラルの摂取を意識されてみると良いと思います。
加えて欲を言うならタンパク質や脂質も上限を守りつつ、しっかり摂っておくと尚効果的です。
それだけのことで、今年の冬は例年以上に快適に過ごせるかもしれません。