なぜ日本の医療費は世界でも突出して高いのか その裏側について少しでいいので知っておいてください

日本の医療制度の場合、

診察をすればするほど、
薬を出せば出すほど、
●治療を行えば行うほど、
収益が上がるというシステム

になってしまっています。

従って患者さんが多いほど収益が上がり、患者さんが少ないほど収益は目減りしてしまいます。






それはつまり「常に患者さんを作り続けなければ病院経営が成り立たない」ということの裏返しでもあり、結果

●不必要な薬を大量に処方される
●不必要な検査を勧められる
●不必要な治療を勧められる

といった事に繋がってしまっているのではないだろうかと、疑いの目を持って医療業界を見ている人が少なくありません。




とくに高血圧・糖尿病・人工透析・がんといった病気は病院側にとっては非常に利益が大きい・あるいは安定収入に繋がる病気として知られていて、例えば高血圧の薬や糖尿病の薬は一度処方してしまえば患者さんがずーっと使い続けるものになるので、ある意味「ドル箱的な薬」という見方をされることもよくあります。





また抗がん剤はわずか0,1gの末端価格がなんと8万円以上もする超高額品。

医療保険制度によって抗がん剤がそれほどの高額の薬であること自体知っている人は殆どおられませんが、そのことを知らなくてもその高額な薬の支払いは税金によって補填されていて、その負担は年々増加しています。




さらに人工透析の裏側はもっと深刻で、一度透析を受けてしまえば一生透析を続けなければいけない事は誰もが知るところですが、その透析にかかる負担金は平均すると一人辺り3000万円を超えると言われていて、さらにさらにそれが全額税金で負担されているため、治療を受けている方に負担はないものの、結果的に日本人全員がその高い治療費の負担を行っているということになります。

使い続けなければいけない薬や超高額な医療費によって多くの病院は経営が成り立っていて、高い給料を得ることにも繋がっているということなんです。




「患者さんが治らない方が病院は潤う」というあまりに不健全な状態ではありますが、それも病院という機関が利益を生み出さなければいけないシステムの中で運営せざるをえないこと自体が問題なわけですから、こうしたことに疑問を持ち、問題提起を行っていく人が増える必要性があると思われます。





また医療費の問題は単に医療制度の問題だけでなく、診察を受ける側の人の意識レベルにもじつは大きな問題があります。

「すぐ検査をしてもらいたい」

とか

「すぐ薬をもらいたがる人」



或いは

「薬をもらい続けないと安心できない」

といった人は珍しくないようですし、



他にも

「最新の医療機器が揃った病院にしか行かない」

という人も多いようで、そのため大きな病院ほど何億もする高額な医療機器を借金で導入し続けなければいけなくなり、その返済に追われ続けるという負のサイクルを引き起こしてもいるようです。



となると病院は

「是が非でも何かしらの方法で収益を上げ続けなければいけなくなる」

わけで、そうした様々な要因が絡み合って起きている問題が「年間50兆円近い」と言われている税金による医療費負担です。

国家予算100兆円と言われているこの国の半分の税金が医療費に使われているということになるわけですが、正直なところこれではこの莫大な医療費を払うために現役世代は身を粉にして働き、納税しているようなものです。



国の財政がおかしくなったり、国民全員が疲弊していくのも当然ではないでしょうか。

医療業界にしかお金が回らないんですから・・・・・。




先月の記事にも書きましたが、海外では健康は自己責任というのが一般的ですから、そう簡単に薬を処方してもらったり治療を受けさえせてもらえるということはありません。

気軽かつ無尽蔵に治療が受けられ、バンバン税金で補助してもらえる日本にしか住んでいなれば、そうした海外の医療制度や医療の考え方は理解しにくいかもしれませんが、海外から見れば自分の健康を他人任せにして、あり得ないほどの多額の税金で医療費を賄っている日本の方がはるかに異常な状態として映っているはずで、どちらが健全な考え方・健全な物事の見方かと言えば、後者であることは言うまでもないことではないでしょうか。




今の日本の医療制度、今の日本人の医療や健康に対する考え方は矛盾と不合理の塊です。

それは本当に本当に大きな問題だと思います。

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