「メディカルハーブは崩壊しかけている日本医療や製薬メーカーを救う素材」になるかもしれません

今日本の製薬メーカーがメディカルハーブの研究に力を入れていることをご存じでしょうか?


理由は二つあり、一つは

日本以外の欧米先進国は、薬よりハーブの需要が高いから

です。



これ何故かというと、日本に住んでいるとなかなか分かりにくいことですが、海外では「健康は自己責任」という考え方が一般的なため、簡単に病院受診ができませんし、薬もそう簡単に出してもらえない、あるいは出してもらうわけにいかないからです。

実例を出した方が分かりやすいと思うのですが、たとえばアメリカには日本のような医療保険制度がなく、診療や薬代がすべて100%自己負担になるため「少々のお金持ちでも虫歯一つ治療するだけで生活が破綻することもある」というのは有名な話です。



外務省のホームページにも

「アメリカでは盲腸で1000万、ガンで3000万の治療費がかかりますから、旅行の前には必ず海外用の生命保険に加入してください」

と記載があるほどです。



治療にこれほどの金額がかかるとなるとそもそも病気になるわけにいきませんから、アメリカでは知的レベルの高い人ほど予防医学への関心が高いとも言われています。

メディカルハーブの需要が高いのも、そうした医療費の高さと予防医療の必要性の高さが背景にあるからに他なりません。




またところ変わってイギリスでは国の医療保険制度が充実しているため、アメリカと違って医療費はタダだそうですが、代わりによほど緊急を要する状態でない限り病院では診察すらしてもらえないそうです。

これは

「税金で医療費をタダにしているのだから、本当にやむを得ない場合以外は使わせません」

「健康は自分で管理するものなのだから薬や診療を頼らず、まずは日ごろの自己管理を徹底しなさい」

という国としての姿勢なのだそうで、だからイギリスでも薬よりハーブの需要が高いのだそうです。



「いくらでも病院を使ってください」

という日本とは全く真逆なのですが、その姿勢は見習うべきではないかと思います。






そしてもう一つの理由が、

薬の研究開発費が莫大過ぎて新薬の開発にはあまりにもリスクが伴う

という事です。




なにせ新薬を作る際にかかる年月は早くて10年。

一般的には20年もかかると言われています。

しかもそこにかかる費用は平均1000億円。

それほどの時間とお金をかけても必ず新薬ができるわけではなく、開発を断念することも決して珍しくないそうです。




おまけに仮に新薬の開発に成功し、販売にこぎつけられたとしても、その10年後20年後に

「やっぱりこの薬には大きな副作用がありました」

「被害者がたくさんおられるので慰謝料を払ってください」

などというリスクまでついてきますから、よほどの莫大な資産を持った製薬メーカーでない限り、年々新薬の開発が困難になってきています。

しかし日本の製薬メーカーは、世界の巨大メーカーと比べると資産の面で明らかに見劣りが激しく、新薬開発を行うだけの体力が足らなくなってきています。



そうした背景の中でメーカーとして生き残るためには、新薬以外の道を模索していく以外になくなってきているわけですが、そこで日本の製薬メーカーが目を付けたのがメディカルハーブというわけです。

世界的に需要があるだけでなく、実はメディカルハーブに含まれている成分やその効果効能についての研究は、世界的にもまだまだ手つかずなのだそうです。



加えてハーブには必ず毒性成分が含まれているため、それを除去して有効成分だけを抽出する技術「エキス抽出技術」の確立も必要になるのですが、そうした分野は日本技術者の得意とする部分でもありそうです。

ですから早めにその研究開発を進め、他社が追い付けないくらいのアドバンテージを確保し、安定した収益確保を可能にする。

それが今の国内製薬メーカーの方向性なのだそうです。



日本もこれから社会保険料は上がり続け、医療費の自己負担費もどんどん増えていきそうな様子が伺えるわけですが、そのうちアメリカのように盲腸で1000万。虫歯一本で家庭崩壊レベルの治療費を請求されるといった、医療費がとてつもなく高騰する時代がやってくるかもしれません。

そうなると、病気にならない予防医療の必要性が大きくなっていくわけですが、メディカルハーブはその予防医療にこそ大きな可能性を秘めた素材となります。



もしかしたら異常すぎる日本の医療費の削減や、未病の予防という面において、メディカルハーブは日本の救世主的素材となるのかもしれませんね。少し期待してしまいます。