「脳は騙せても腸は騙せない」というお話

脳は腸から派生した臓器

と言われています。



昔は「トンデモ論」としてあまり信じてもらえない理論でしたが、生物の進化の過程を考えてみれば割と納得できる説である上に、最近は腸の重要性が一般に認知されるようになるにしたがって随分受け入れられる話になってきました。



なぜ脳が腸から派生した臓器なのかはまた別の機会で書ければと考えていますが、脳の大元が腸ということは、その分腸には脳にない非常に重要な機能が備わっているということでもあると思います。




じゃあどんな重要な機能があるのかというと、その内の一つが

危険物を察知する能力

になります。



と言ってもこれは食べ物に限定したお話で、それを説明するのに僕がよくお話しする例が「毒キノコ」になるのですが、

毒キノコって味は美味しいから「これが毒キノコだ」と知らなければ、「美味い美味い」とつい食べてしまう方もおられますね。



春先の花見のシーズンに公園に生えているキノコを摂って食べてみたらそれは毒キノコで、数分後に調子を崩して救急車で運ばれた

なんてニュースをたまに見たりもしますが、




そうです。





味が美味しいと、脳は「食べちゃえ」ってなるんです。

だけど「その食べ物にどんな危険性があるのか」については、脳は瞬時には判断できないようです。

危機管理能力については、脳は不完全な部分があるということなんですね。




ですが腸はどうかというと、脳と全然違ってひとたび毒キノコを飲み込んでしまっても、

毒の危険性を察知すると瞬時に下痢を発生させ、強制的に毒を体外に排出しようとします。

つまり味が美味しいかどうかではなく、体にとって有益か有害かだけを見ていて、その機能のおかげで体は毒から身を守ることが出来ているというわけです。



『脳はバカ 腸は賢い』

みたいなタイトルの本も出版されていたと思いますが、それも腸のこうした機能が確認されているからこそに他なりません。




またこうした危険を察知する機能を確実に発揮するために、腸だけは脳の支配を受けない唯一の臓器にもなっていて、その辺りが「腸が他にはない特別な臓器」であることを裏付ける根拠にもなっています。



ただ栄養を吸収し、便を排泄するだけの経路

と思われていた腸ですが、こうした機能の解明によって識者の間でどんどん関心が高まっているというわけです。

大変面白い臓器ですね。





ところでこの腸の持つ危険物を察知する能力。

僕自身がそれをはっきり実感した面白い出来事が一つありました。




それが

コーヒーエネマに使用する水を変えてみた

時のことになるのですが、





まず前提として、僕が行うコーヒーエネマは販売されている高濃度コーヒーを使用するため、900ccの水でそのコーヒーを薄める必要があります。

その際、コーヒー製剤を販売している会社の社長さんは

「絶対水道水はそのまま使用しないでください」

「浄水器を通した水を使うか、ミネラルウォーターを使ってください」

と何度も何度も注意されていたのですが、当時お金が厳しかった僕は浄水器を付ける余裕はなかったし、またミネラルウォーターを使うのもお金がもったいないような気がしていて、結局水道水を使っていました。




ところがこれが大失敗




というのも水道水でしかやってなかった時は比べる対象が無かったから分からなかったのですが、ある日なんとなく

「社長もあんなに水道水は使うなっていわれてるし、一回くらいは騙されたと思ってミネラルウォーターでやってみるか」

と思ってスーパーで販売されたアサヒの「富士の天然バナジウム水」を購入し、それでコーヒーエネマをやってみると、これがいつものエネマと全然違う感覚なんです。




何が違うかというと、

●まず1リットルのコーヒー液が腸に入りきるまでの時間が違います。
いつもなら8分とか10分かかっていたところが、スーッとすんなり入ってくれるものだから大体6分かからないくらいで入るようになりました。

●またコーヒーを入れ始めて12分間じーっとしておくというのがエネマの基本ルールなのですが、水道水を使っていた時はその12分間の間に何度も何度も下痢のような出したくなる催しが来るのですが、富士の天然バナジウム水を使うとその催しが1回か2回ほどで済み、しかも水道水に比べて耐えるのがずいぶん楽になりました。
この催しに耐えるのがエネマの最大のデメリットだったので、それが楽になったのはほんとにありがたかったです。

●さらに12分経った後の排泄具合も水道水よりも圧倒的によく、それに何より翌日の体調が水道水で行った時よりもはるかに良く感じられ、とにかく体の軽さが全然違いました。

あの体験はほんとに衝撃でした。



「水一つでこんなに変わるんだなあ~」

と感激したことをよく覚えています。




水道水って、口からの飲む分には塩素の味で美味しい・不味いはわかるけど、体に良い・悪いの感覚はつかみ辛いものがあります。

しかし腸から入れれば腸が喜んで受け入れるのか嫌がっているのかであったり、翌日の体調によって体にとって有益か有害かが体感的にわかるのでこれはとても面白い体験になりました。



腸の持つ危険物を察知する能力の鋭さもさることながら、正確さが半端ないことがとにかく驚きですね。

ほんとマジですごい。



この正確無比な腸の能力は素粒水との出会いにもとても役立っていて、

素粒水に初めて出会った今から10年ほど前というと素粒水もまだまだ全国的な広がりはなく、

●腐りにくい

●醗酵する水

●地球創生当時のエネルギー溢れる水

などと説明を受けると、興味より怪しさしか感じない怪しい水であり浄水器でした。



ただ「安い」ということと「お湯を通せるから便利」というだけで何となく使い始めることになったわけですが、この素粒水をエネマに使用すると、先ほど書いた

●入り具合

●排泄具合

●12分間保つときのお腹の調子

●翌日の体調

が明らかにどの水よりも優れていて、しかもそれが素粒水を使い始めた人全員(100人ほどはいたかと思います)が同様の感想を言うものだから、それで素粒水の話を真剣に聞くようになったという経緯があります。




論より証拠ってやつですね。




腸が持つ本能的な危険察知能力によってそれが感じ取れたわけですから、すごく運のいい出会い方をしたと思います。

理屈や常識といった頭で判断していたら、素粒水を信じたり使い続けることはしなかったかもしれませんから。





そう考えると、脳は騙せても腸は騙せない部分があるということが改めてよく分かりますし、頭だけで考えるのではなく、直感や本能を信じることの大切さも見えてくるように思います。

「頭ではなく腹で考えろ」

という言葉を聞くこともありますが、ほんとよく言ったものだと思います。




でもきっとその方が騙されませんね( ̄▽ ̄)