目を閉じていても色を感じる体の不思議

「赤い部屋・青い部屋の実験の話」を知っていますか?

「赤色に塗られた部屋」と「青色に塗られた部屋」を用意し、目隠しをしたままそれぞれの部屋に15分ずつ入室したときに、体にどのような変化が起こるのか?

を確認した実験の話になるのですが、



■赤色に塗られた部屋に入ると

心拍数増加
血圧上昇
興奮(交感神経優位)
体温上昇

などの変化が確認され、



■青色に塗られた部屋に入ると

心拍数低下
血圧低下
落着き(副交感神経優位)
体温低下

などの変化が確認できたということです。




この実験は、東洋大学の野村順一教授(故人)によって行われたものであり、

色というのは視覚だけでなく、皮膚(触覚)からも、色に関する何かしらの情報が認識されている

ことが証明された大変面白い試みで、





この実験結果を発表した当初は

「そんなバカなことあるかい」

「変なことを言う教授もいたもんだ」

とオカルト的に受け止める人も多かったようですが、その後





「世の中のあらゆる物質は波動で出来ている」





という説で有名な「超ひも理論」が科学の世界で認められられるようになってからは、こうした人間の持つ不思議な能力について懐疑的に見る人はずいぶん少なくなり、現在ではむしろ視覚では認識できない世界の重要性や影響力が広く肯定されるようになりました。





見えていなくても、何かを感じることが人間は出来る





ということですね。








それだけに、日常どのような色に囲まれて生活を送っているかによって、自分自身の体調やメンタル面に影響が出てくるというとになりますから、どのような色の服を着るかであったり、部屋の内装色を何色にするかといったことは実は意外と大事なことなのかもしれません。

色に気を使って生活してみるのも、自身を整える上でとても良い知恵の一つなのかもしれませんよ。




なお余談ですが、

踏切に設置されている青白い電灯は、心を落ち着かせて自〇を予防する効果を期待

してのことだそうです。

身近なところに色の持つ効果がうまく活用されているものですね。