人間の体は食べたもので出来ている
というもっともな理由で、健康の維持・増進や、病気・不具合の改善において、栄養摂取は最も重要な要素として取り上げられることが多いですし、また理解しやすい話でもあると思います。
ところが体に何らかの不調をきたし、
それを改善するためにいろいろな方法を探してみた末に、
「やはり栄養摂取が重要だろう」
と考えて、栄養素療法を始めてみたところ、
「思ったほど効果がないぞ」
「結局不調が治らないんだけど」
と、期待外れの結果に終わることが非常に多いのではないでしょうか。
大半の方はそれで栄養素療法を辞めてしまったり、栄養素療法は効果がないと思ってしままわれているのが実際のところだと思います。
僕自身も栄養素療法に取り組み始めた最初の5年くらいは、あまりにも栄養摂取の効果を感じることが出来なかったため、
「栄養素療法って全然効かんな」
「こりゃだめだわ」
と思って軽視していた時代が長く続きました。
ただ、それでも何となく
「とは言え栄養はしっかり摂っているほうが良いだろう」
と思って、分子栄養学や厚労省の推奨範囲内(多すぎず・少なすぎず)の栄養摂取は続けていたところ、
★5年を過ぎた辺りからほんの僅かとはいえ効果を実感しはじめ、
★10年くらい続けると、明らかに栄養摂取の効果や重要性を実感するようになりました。
具体的には
●全身を埋め尽くしていた湿疹が少しずつ消えていった
●体調面における好不調の波が小さくなる
といったようなことが10年経って大きく改善されていたわけですが、
湿疹に関しては痒みの辛さもさることながら、そのあまりの炎症の酷さに常に微熱が出ている状態で体がしんどく、いつもフラフラでしたし、
体調面の好不調の波についても、湿疹による微熱状態に加えて表現のしようのない異様な体のだるさに襲われることが定期的にあって、そのような時は1~2カ月くらいほぼ何もできないような状態に陥いり、まともに仕事をすることもできない日々が続いていた
ため、それが10年という時間がかかったとはいえ、日常生活や仕事に支障をきたさないレベルにまで改善できたことは、僕にとっては「これ以上ない」と言えるほどの結果を手に入れることが出来たと考えています。
それだけに栄養摂取の重要性がよく分かりましたし、やはり病気や不具合の改善には必須項目の一つであろうことを実感しましたから、だからこそその重要性を伝えるためにこうしてブログなどでいろいろ書いているわけですが、
ではなぜ栄養素療法は効きにくく時間がこれほどまでかかるのか?
もっと早く劇的に効果を出す方法はないのか?
それが分かればより多くの人に栄養素療法の重要性や必要性が伝わりやすいのに!!
となるのですが、結論から言えば
栄養素療法で早く劇的に効果を出す方法など存在しない
というのが恐らく正しい答えで、
というのも、まず前提として
●そもそも栄養というのは体を修復する材料であったり工具のようなものなので、本質的には薬(体の修復理論を無視した、効果はあるけど不自然で副作用を伴う物質)ではない
ということがあって、
そのうえで
●いくら修復材料や工具を大量に揃えたとしても、体の大工さん(代謝機能のこと。具体的には肝機能など)が一日に行える作業量には限界があり、
●そしてその大工さんの修復スピードはめちゃくちゃ遅い
という処理能力の問題というか特徴があり、
それをきちんと理解してしまうと、どんなにきっちり栄養素療法を行ったからといって
はっきりとした効果を感じることは難しいですし、
そんなすぐすぐ病気や不具合が治ることもあるはずがない
ことが見えてきてしまうんです。
だから僕自身、栄養素療法で大きな効果を実感できるようになるまでに10年もかかったわけで、結局
栄養素療法に即効性やすごい体感を望むこと自体間違ってる
という所に行きついてしまうんですよね。
その辺りが栄養素療法の価値や重要性を伝えにくくしている一番厄介なところで、栄養素療法が広まりきらない一番の理由になっていると思いますし、また栄養素療法で結果が出せない人が多いことの理由にもなっていると思います。
とはいえ冒頭にも書いたように、
人間の体は栄養素で出来ている
わけですから、
食べ物の質=体の質
であることには間違いはないでしょうし、10年という時間がかかったとはいえ自分自身がそれを実感もしていますから、適切な栄養摂取の継続は健康な体作りや病気・不具合の改善には絶対に欠かせない要素の一つであると思います。
効かない・体感がないとすぐに辞めてしまう人が現代社会にはあまりにも多いですが、振り返ってみれば
本物の結果を出す方法というのは、健康に限らずどのような分野においても地味で面白みのない基礎基本の繰り返しの先にしかない
はずですから、栄養素療法に興味を持って取り組まれている方やこれから取り組もうとされる方には、どんなに報われていないような気がしても、諦めずに長く続けてみていただきたいものです。
2年や3年続けたくらいではその価値は分からないと思いますが、5年10年と続けることが出来たらその重要性に気付けるはずですから。