薬が石油系素材で作られる「なるほど納得」の理由

薬は石油由来の合成化合物で出来ている


この事は割とよく知られた話ですが、では

なぜ合成素材を使うのか?

天然素材(自然由来の成分)で作れないの?

作れないとしたらそれは何故?

ということについて知ってる人は少ないですね。



かくいう僕もつい3年ほど前までは知らなかったのですが、サプリメントの販売を行う会社の社長さんからその理由をお聞きする機会があって、その理由がよく分りました。



知ったからといってなにかに役立つ話でもないですが、知識の一つとして持っておくことに損はないと思うので、簡単にご案内してみます。



●石油素材であることのメリット

●天然素材であることのデメリット

もこの機会にぜひ知っておいてください。



薬が石油系素材で出来ている理由

これはすごくシンプルな話で、最大の理由は「変性しにくいから」なのだそうです。

というのも、薬というのは「いついかなる時でも服用すればきちんと作用しなければいけない」という条件の基に作らています。





それは薬が効かなければ、患者さんが亡くなってしまうケースだってあるからです。




「どういう状況で使用する薬なのか?」にもよるとはいえ、薬には非常に大きな責任がかかっているということです。



ところがその薬を作る原材料として、天然素材が適正であるかどうかを考えてみると、残念ながら石油系素材に比べると、気温の変化や時間の経過に影響を受けやすく、長期保存が難しいという欠点が存在しています。

もちろん天然素材の方が安全性が高いであろうことは言うまでもないのですが、薬の素材として採用するにはデリケートな部分が不向きであるということなんです。


そうした理由から、より成分が変性しにくい石油系素材がメインで使われているということでした。


石油系素材というと、特に健康志向の方からは忌み嫌われる素材の代表的なものに挙げられると思いますが、その特徴をきちんと精査していくと、石油系だからこそ頼れる部分や信用できる部分もあって、やはり使いどころこそが大事であることがよく分るお話でした。





また、よく勘違いされることなのでこちらもご案内しておきますが「石油系素材は効果がない・効果が期待できない」という捉え方は大きな間違いです。

それは薬の約80%が石油系素材で出来ていることからも分かりますね。

もし仮に本当に石油系素材に効果が期待できないのであれば、薬の原材料として使われるはずがありませんから。



石油系素材はきちんと効果がありますし、むしろ天然素材よりも瞬間的な効果は大きいと考えてもいいくらいです。

そのくらい石油系素材は「効く素材」なんです。



「効かない」「効果がない」というのは、ただの思い込みですね。



ただし石油系素材は食べ物ではありませんし、また天然素材に比べると成分バランスが悪いのは間違いありません。

そのため長期服用し続けると必ず副作用を起こすという欠点はあります。

即効性があって効果が高い分、差し出さなければいけない代償もあるという所でしょうか。

その点はよく理解して使用することが必要だと思います。





反対に天然素材は環境の変化や時間の経過に弱く非常にデリケート。

かつ即効性があるものが少なく、効果も劇的なものが少ない代わりに、体に負担をかけることなく健康回復を期待できるというメリットがあります。

今すぐ症状を抑えたいとか、命の危機に瀕しているような状態であれば薬を活用した方が良いと思いますが、緊急性を要する状態でないのであれば、薬ではなく、食事やサプリメントなどの自然由来の成分で作られたものを活用する方が望ましいように思います。



いずれにしても薬に石油系成分が使われているのは極めて合理的な理由からであって、必ずしも石油系素材が悪いわけではないということです。

何事にも「その選択を行っている理由」というものがちゃんと存在しているものですね。