台所洗剤は「泡立ちがいい方が洗浄力が高い」などというのは単なるイメージです

「泡立ちのいい台所洗剤」って汚れ落ちがよく、とても清潔なイメージがありませんか。



泡立った洗剤でお皿を洗って「キュッキュ」言わせているテレビCMなんかを見ていると、ついついそんなイメージが定着しちゃうのではないでしょうか。

それに実際泡だらけの洗剤で食器や調理器具を洗うと、不思議とすごく汚れ落ちたような気にもなりますから、台所洗剤と言えば「泡立ちの良さが絶対条件」くらいの感覚になっている人も少なくないと思います。





しかし、泡立ちが良いとほんとうに汚れ落ちは良くなっているのでしょうか?






洗剤開発の専門家から言わせると

泡立ちと洗浄力はほとんど無関係

だそうです。



そりゃ全くゼロということもないようですが、だからと言って泡立ちを良くしないと必要な洗浄力が得られないということもなく、正直必要性は限りなく低いとのこと。



ただ冒頭で書いたように泡立ちが良い洗剤ほど一般受けがよく、また泡が出ない洗剤だと売れないこともあり、敢えて発泡剤を入れて泡立ちをよくした仕様の洗剤が大半を占めるようになってしまったみたいですね。





あとこれはおまけの話ですが、

ただ単に発泡剤を入れただけだと泡立ちが良すぎて「泡が消えない」「泡が洗い流せなくなる」という問題が発生してしまう

ことから、じつは消泡剤も入れてバランスが取られています。



正直こういうことを知ってしまうと「なんだかとっても無駄な部分が多いなあ」と思ってしまうのですがそれは僕だけでしょうか。



それによくよく考えてみると「洗浄力や安全性にかけるべきコストを、売らんがための無駄な部分に割いている」という見方も出来るわけですから、それも「なんだかな~」って気分になっちゃいます。

まあこういうことってメーカーだけの責任ではなく、消費者も品質よりイメージ優先で物を買う傾向にあることが一因になってるでしょうから、こうした本質的な情報がもっと広まって賢い消費者を増えてくれればと思ってご紹介しました。(昔は僕も騙されてたので偉そうなこと言える立場でもないのですが(^^; )


泡立ちが良い洗剤の方が使ってて気持ちいのは僕もよく分るところですが、でも発泡剤を入れていない安全性や品質をより重視した洗剤に慣れてしまうと、泡立ちの良い洗剤が反って気持ち悪く感じるようになります。

無理やり泡立たせている洗剤って、やっぱり何か違和感があるように僕は思いますね。