淡路島の玉ねぎに大量の農薬が使われるようになってしまった「やむを得ない事情」について

姫路に農業系の障害者支援事業所があるのですが、その事業所で作られた野菜は無農薬のものが多く、また非常に安いので、たま―に購入することがあります。

野菜の種類が少なかったりスーパーで見かける同じ種類の野菜より小さいこともよくありますが、それでもコスパはすごく良いように思います。



で、最近その野菜を購入したいった際、店番をしているおっちゃんから教えてもらったのが表題の「淡路の玉ねぎに大量の農薬が使われるようになった」という話しなんです。



どうも以前はそれほど農薬は使われていなかったということですが、近年急激に農薬が大量に使われ始めているということで、しかもそれを淡路の農家さん自身がはっきりそう明言しているそうです。





この時は「なぜ急に大量の農薬が使われるようになったのか」その理由がそのおっちゃんにもわからなかったため、僕は勝手に

「近年の淡路のリゾート開発化が関係しているのかな?」

とか、

「竹中平ちゃんのパソナなんかが関係してるのかな?」

とか、経済活動が盛んになってきたことが原因なんじゃないかと疑ってました。





だけどそれは全く関係なくて、問題はもっと深刻でした。





それが分ったのは、一昨日洗剤を届けるために伺った上月町のブルーベリー農家さんにこの話をしたからなのですが、その農家さんが言われるには

「じつは近年の猛暑に玉ねぎが耐えられなくなって、農薬をかけないとべと病で全部やられてしまうんよ」

「べと病っていうのはカビの事でね」

「こいつに罹ってしまうと玉ねぎがカビだらけになってしまうって事やな」

「うちも農薬はかけたくないと思ってるから今までは玉ねぎに農薬は使わなかったけど、ここ最近はかけないともう作れんわ」

「今までそんなことなかったんやけどなあ~」

「淡路は上月よりももっと暑いはずやから、そりゃ農薬かけんと無理やで」

ということでした。


もう人間だけじゃなくて、自然界の野菜ですらもこの異常な暑さに耐えれなくなってきてるんですね。


地球温暖化自体は恐らく一部の権力者によって作り上げられている(それで儲けようとしているから)部分もあると思いますが、世界各地で最高気温が劇的に上がっていることも事実ですから、それによって野菜が育ちにくくなっているのも間違いないようです。

そしてその気温が、野菜が持っている「暑さに耐える力」をも超えてしまっているというのだから、今の地球環境の深刻さが分りますし、食料確保の難しさもそこから垣間見えてきます。



くわえて今回は、たまたま玉ねぎの話になっただけのことで、恐らくほかの野菜もどんどん作りにくくなっているでしょうし、また農薬の必要性も上がっていることは間違いなでしょうね。

残念なことですが、「それが今の地球の本当の状況なのだろう」と思います。



「来年からは食糧危機が本格化する」



という話しもよく聞きますが、「本当にそうなるんじゃないか!?」と、僕は少し心配しています。



さて話しは変わりますが、ここ数年「野菜や果物は、洗剤で洗って農薬を落としてから食べましょう」ということを言う人や企業がふたたび増えてきました。

僕もそのうちの一人ではありますが、なかなか一般に受け入れてもらえる考えでもないので、あまり積極的に言う事も無かったのですが、今回の玉ねぎの話を知ってから、「やはり積極的に提案していこう」と思うようになりました。


なにせ無農薬の野菜は数が少ないから手に入りにくいですし、また価格が割高になることも珍しくないので、それだったら洗剤で農薬を除去する方が現実的でコスパも良いですからね。

お勧めすることによって消費者にとってもメリットが大きい話だと思うので、そういうことはやっぱり声を大にして言うべきですね。



その上で僕自身が販売している写真の台所用洗剤もその農薬除去には大変役立つので、今後は商品自体についてももっともっと宣伝していくことにします。





「食材は洗剤で洗うのが当たり前」




という風潮に変えていけたらと良いのですが果たしてどこまで伝わるか・・・・・。

とにかく頑張ってみます。