免疫を鍛える小腸の超重要器官「パイエル板」

「免疫強化」と言えばまず思い浮かぶのが胸腺

「免疫を鍛える」

と言えば、一般的には「胸腺の役割」というイメージがあります。

胸腺というのは心臓の上にある30~40gほどの小さな臓器で、キラー細胞やヘルパーT細胞など、いくつかの種類の免疫細胞を作っている場所であることでも知られています。

あまり聞くことのない「胸腺」ですが、免疫に関しては実は非常に重要な役割をもった臓器なんですね。


しかし免疫を鍛える器官というのは胸腺だけではなく、どうやら他にもいくつかあるようで、その内の一つであり非常に重要度が高い器官が表題の「パイエル板」になります。




パイエル板には免疫に関わる機能が集結

パイエル板は小腸内の絨毛に存在している器官で、一説によると

ここで腸内の善玉菌と協力しながら免疫を鍛え、菌やウィルスなどに対抗できる免疫力を育てている

と言います。

ですから「善玉菌が多い方が免疫がより強化されやすい」という風に考えることができると思います。



またパイエル板は各種免疫細胞の待機場所にもなっていて、いわば警察署や消防署のような役割も果たしているようです。


●腸は人体の最大の免疫器官

であり、

●免疫のおよそ2/3を担っている

と言われるのも、一つにはこのパイエル板の存在が大きく、腸の重要性がさかんに叫ばれている理由の一つにもなっています。




免疫に関する知識を持つことは大切です

ここ10~20年程の間に、

・鳥インフルエンザ
・マイコプラズマ
・SARS
・MERS
・新型インフルエンザ

など、今までになかった感染症が次々に広がっていってますね。

コロ助もそのうちの一つになりますが、こうした現象は世界規模の温度変化に大きな一因がある事は間違いないように思います。


個人的にはどの感染症も「危険性は低い」と思っていて、危機感を煽る報道については非常に憤りを感じますが、とは言え「どんな病気であっても軽く見てはいけない」こともまた事実ですし、こうした未知の感染症がこれからもどんどん増える可能性も高いだろうなとは思っています。

ですからそうした感染症から身を守るためにも「自らの免疫に関する知識についてある程度は知っておいた方が良いですよ」ということで、パイエル板について書いてみました。



知ったからと言ってすぐに役に立つような情報でもないのですが、こうした知識の蓄積が、その内自分の中で大きな気付きに変わる瞬間がきます。

そのためにも今は「ただの雑学」程度の認識で良いので、覚えておいてください。