糖尿病の人は「なぜ目が乾きやすいのか」について

つい先日受けた質問なのですが、これ浸透圧によるものです。



浸透圧とは、濃度の高い方に水が流れていく現象





のことで、じつは血中糖度が高いとその周辺にある細胞に蓄積された水分が、浸透圧の作用によって血管内に取り込まれてしまいます。



水分が抜かれてしまった細胞はとうぜん乾燥し、いわば脱水状態になるわけですが、血糖値を下げることができない糖尿病患者の方はまさに体の至る所でその脱水症状の細胞が発生しているということですね。



そしてその脱水症状は毛細血管が多い場所ほど起こりやすいのですが、「目」はその毛細血管の多い場所になるため、乾燥しやすいというわけです。
わりと簡単な理屈ですね。



まあ大して重要な話でもなかったかもしれませんが、インシュリン以外にも血糖値を下げる機能が備わっていることや、日々体の中ではどのようなことが起こっているのかを知っていただくきっかけになると思い書いてみました。