牛乳は本当に「ホルモン剤まみれ」なのか? 酪農家さんが語る真実は・・・・・・・・・


乳牛にはありえないほどの大量の抗生物質やホルモン剤が与えられている

だからぜったい牛乳や乳製品は摂らない方がいい



牛乳反対派の人が執筆される書籍には、こういう内容の記事が書かれることがあります。

そしてそういう記事を見て不安になったり、酪農家さんや乳製品に対するイメージが極端に悪くなったりする人がいます。


日本では学校給食に牛乳が出されることもあり、特にお子さんをお持ちの若いお母さんにそういう方が多いように思いますし、また僕自身もそういう話しに少し洗脳されていたところがあります。







たしかに乳牛には抗生物質やホルモン剤が使われてはいますが、


では本当に「抗生物質まみれ」「ホルモン剤まみれ」と言われるほど大量に使われているのか?



というと、酪農家さんの見解は少し違うようで、

というのも兵庫県佐用町に住む知り合いの農家さんが、





「俺酪農家さんのところにバイトに行ってたことがあるんよ」

「それで乳牛には抗生物質やホルモン剤が大量に使われてるって暴露話たまに聞くやん」

「それがほんまかどうか気になってたから、社長に聞いてみたんよね」

「抗生物質やホルモン剤ってやっぱり大量に使うんですか?って」

「そしたら社長が」




「そんなわけないやん」

「そりゃ多少は使うよ」

「そうせんかったら感染症が怖いし、ある程度はしっかり搾乳できるようにしとかんとうちらも商売でやってるから赤字にするわけにはいかんからね」

「だけど抗生物質やホルモン剤も購入するのにお金がかかるやろ」

「大量に使ってたらむしろ抗生物質とホルモン剤の購入費の方がかさんで採算が取れんようになるから、使うとしても必要最小限や」

「たまにとんでもない量の抗生物質やホルモン剤を使ってるように吹聴する人がおるけど、そんなん嘘か全体の1%くらいの話を、さも酪農家みんながやってるかのように大げさに言うてるだけやで」

「ほんま迷惑な話や」







「と言われてな、それで実際自分もしばらく働いてみて現場を全部見たけど、たしかにそんなに使ってなかったわ」

「考えてみりゃそりゃそうやわな」




と教えてくれて、どうやら抗生物質にしてもホルモン剤にしても実際はほどほどの量しか使われていないということが分りました。



もちろんほどほどだからといって決して体に良いものではないし、乳製品も日本人には害の方が多いと僕は捉えてる側の人間なので推奨したりはしませんが、ちょっとだけ安心できる話でした。




それにしても書籍やネットなどで出てくる情報と、実際に現場で働いてる方々から聞ける話には違いがあり過ぎますね。

書く側・情報を出す側の人は人の興味をひかないといけない分、過激な表現になりがちになるのかもしれませんが、事実とあまりに違うのは流石にまじめに仕事をされている方々に多大な迷惑をかけますし、またその内容を信じてしまう人にも大きな不安や損害を与えてしまう事になってしまいます。


また過激な内容の記事ほど無意識に洗脳される傾向にあるように思うので、とくに批判的な記事を書くときほど、真実に沿った嘘のない内容にしないといけないなと思わされるお話でした。


僕も気を付けて書いていこうと思います。