アルコール消毒を行うほど免疫力が低下する可能性があります

大半の菌やウィルスを除去できる(ノロウィルスには効果が無いそうですが)アルコール系消毒剤。

非常に強い脂の分解能力がそうした菌やウィルスの除去に役立つわけですが、ただ同時にアルコールは人間の皮脂を取り除いたり細胞膜を変性させるという問題点も持ち合わせています。

アルコールに触れると手が荒れたり、気化したものを吸い込むと鼻や肺に強い刺激を感じるのもそのためです。



そして皮脂や細胞膜は免疫の一部になりますから、じつはアルコールに触れたり吸い込むことによって手荒れを引き起こしたり気管支の粘膜を変性させてしまうと、免疫力の低下を招くことに繋がってしまいます。

どんなに消毒を徹底していても感染症に罹ってしまう人って一定数おられると思うのですが、つまり

消毒のし過ぎで免疫力が低下し、反ってそのせいで感染症に罹りやすくなってしまっている

可能性もあるということですね。

ですからこうしたことをちゃんと理解していると、アルコール消毒もほどほどにしておいた方が良いことが見えてくるはずで、薬と同様にとにかく使い時や使い所というものが大事になってくることが分かってくると思います。



でも今は本当にどこに行っても当たり前のようにアルコール消毒剤が見かけられ、アルコール消毒を促され、アルコール清掃が義務付けられています。

さすがにちょっとやり過ぎ・煽り過ぎではないかと私などは思っています。



ちょうど今日介護施設で働かれている方から

ソニアの除菌抗菌剤フィニッシュは、介護施設での除菌抗菌剤に使えますか?

私はアルコール系の消毒剤を使うと、手が荒れたり呼吸器系に何か悪影響があるような気がしてあまり使いたくないんです

というご質問をいただきましたので、お答えした中でのアルコール消毒剤についてのお話のみ抜粋してご紹介させていただきました。



本当に必要な時以外は極力アルコール消毒を控えるきっかけにしていただけると幸いです。