新年明けましておめでとうございます。
旧年中はたくさんの方にご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
本線も変わらぬお引き立てと一層のご愛顧の程、よろしく申し上げます。
さて今年最初のお話は「心豊かな1年をお送りいただきたい」という願いを込めて、心温まるお話を一つご紹介させていただきます。
誰かを応援することであったり日本人のマナーの素晴らしさを感じて頂ける内容になりますので、ぜひ最後までお読みください、
話の舞台は日本代表も参加していたという野球の国際大会になります。
そしてこの大会にはオーストラリア代表も参加していたのですが、実はオーストラリアという国では野球はあまり人気がないそうです。
ですからテレビに取り上げられることも少なく、注目度も非常に低かったのだとか。
ただそれでも選手たちは普段自分たちを支えてくれている家族・友人・ファンの方たちのために頑張りたいという想いがあったそうです。
またチームを率いる監督にも並々ならぬ意気込みがあり、普段あまり日の目を見ることのない選手たちにこの大舞台で躍動し、もっともっと有名になってもらいたいという想いで大会に臨まれていたということでした。
ところがです。
そんなオーストラリアに絶望的な状況が襲い掛かります。
ただでさえ低い野球人気に加え、大会直前にオーストラリア国内に大きな自然災害が発生したために、試合に駆けつけてくれるはずだった数少ない応援団が来られなくなってしまったのです。
そのためオーストラリアチームは誰からの声援もないまま試合に臨まなくてはならなくなったのはもちろん、家族の生活も心配しなくてはならない状況に陥ってしまいました。
当時の選手たちの心境を想像してみれば、本当に辛く苦しかったであろう様子が思い浮かんできます。
そこでチームの監督が「何とかして選手たちの気持ちを奮い立たせてやりたい」という切実な想いから、オーストラリア公式のXに「オーストラリアのために良いファイトソングを作るにはどうしたら良いでしょうか」「日本人は私たちのために歌ってくれますか?」と投稿したのです。ほんのわずかな希望を抱いて。
しかし結果は特に大きな反応もなく、サポータのいない中で試合が始まることになりました。
監督はもちろん選手たちもみな誰も応援のない試合になることに「やはり期待した俺たちがバカだったな」と落ち込んだそうです。
が・・・・その時でした。ある一人の日本人が突然オーストラリアチームの応援を始めたのです。
「お前たちの声は俺たちに届いたぞ」と言いながら。
するとその応援を見ていた周りの観客たちも徐々にオーストラリアチームの応援の輪に入るようになり、やがてその数は300人にも上りました。
その甲斐あってオーストラリアチームの士気も上がり、最終的に負けはしたものの非常に素晴らしいプレーの続出。選手たちも納得のいく良い試合になったそうです。
そしてその試合後のこと。選手や監督から「自国の選手でもない俺達をここまで一生懸命応援してくれる国があるか?」「このスタジアムの光景こそ自分が見たかったものだよ」「日本の皆さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいだ」と、日本人に大いなる感謝を示してくれたそうです。
そしてこれらの出来事は「この事を聞いてください」「ありがとう日本!これは信じられません」とオーストラリア公式のXで大反響を呼び、オーストラリアだけでなく対戦相手であった台湾のそれぞれの新聞と公共放送でも大々的に報じられていて、「どんな困難に陥ろうとも人々が手と手を取り合い支え合うことの素晴らしさを教えられる話」として多くの人々に感動を与えているということです。
これは昨年2024年度という直近のお話になるため、知っておられる方もいらっしゃるかとは思いましたが、助け合いの素晴らしさを感じれるとても良い話だと思いご紹介させていただきました。
温かい気持ちになっていただけると幸いです。