前回記事では塩抜きが精神に与える深刻な影響について書きましたが、三日以内の塩抜き(それ以上続けると危ないので)や適度な減塩はダイエットや冷え性に効果がある場合があります。
というのが
ナトリウムは水を大量に吸収してしまう性質がある
ので、対をなすミネラルのカリウムが不足していて、尚且つナトリウム過多になっている人の場合は体内水分量が増加。
それがむくみを生む原因となってしまいます。
ですから適度な塩抜き(減塩など)を行うことができれば、むくみを改消してダイエットに繋げることができるようになるというわけです。
塩抜きダイエットには脂肪を燃焼させる効果があるわけではありませんので、脂肪の付き過ぎによる肥満にはもちろん効果はありませんが、むくみに悩まれている方は多いと思うので殆どの方には有効なダイエット方法だと思います。
また冷え性についてですが、
ナトリウム過多で体内の水分量が多い人は体温が上がりにくく冷え性になりやすい
という問題が発生します。
これは水を沸騰させる時を思い起こせばわかる話になりますが、水の量が多いとどんなに火力を上げたとしても沸騰させるまでにはかなりの時間を要するのと同じ理屈になりますので、冷え性を解消するためにはナトリウム摂取量をコントロールして、むくみを解消したり体内水分量を増やし過ぎないようにすることが非常に重要になってきます。
冷え性についても悩まれている方は多いと思うので、やはり適度な塩抜きダイエットは有効な方法の一つだと思います。
それからおまけの話になりますが、冷えで一番怖いのががんになります。
がんは低体温で罹りやすい病気
だからです。
そのためがんの治療に減塩を勧めるドクターも多くおられ、がん治療において非常に有効な方法の一つとして広く認識されています。
前述のようにナトリウムはカリウムと対をなすミネラルになりますから、ナトリウムを減らすだけではなく「現代人は不足しがち」と言われるカリウムを適度に摂取しなければいけないことも知っておかなければいけませんが、逆に言えばこの二つのポイントをしっかり理解してナトリウムとカリウムの摂取バランスがうまく取れるようになると、ダイエットも冷え性もがんも改善できる可能性が出てくるということですので、これら三つのどれかでお悩みの方はぜひチャレンジしてみられると良いと思います。
がんはともかくダイエットと冷え性については実感できる人もそこそこ出てくるのではと思ったりします。
なお不足しがちと言われるカリウムを「どうすれば必要量摂れるようになるか?」については、ネット検索すればすぐに「効果的な方法」が出てきますのでこちらはご自分で調べてみてください。
いくつか選択肢がある中で「これならできる」という方法を自分で選んでみるのが良いですよ。