機能性表示食品という制度が作られた理由とは!?

機能性表示食品とは何か?という記事の中で「機能性表示食品の制度がいかに酷いものであり、安全性や信頼性を軽視したものであるか」については説明しましたが、

■ではなぜこのような酷い制度が出来たのか?
■もっとまともな制度を作ることは出来なかったのか?

といったことについて気にはならないでしょうか。




じつはこのことについても結構ひどい話があって、

一説によるとこの制度が作られた背景には大手サプリメントメーカー数社による思惑があったと言われていて、

トクホの申請基準に満たしていない低品質製品にも厚労省や消費者庁のお墨付きを思わせるような別のラベルを貼ることができれば、消費者って単純だからそれに騙されてそれらの製品もバンバン売れるようになるんじゃないか?

と考えて行政に働きかけて無理やり作らせたと聞いたことがあります。

その真偽のほどは定かではありませんが、機能性表示食品という制度の内容が販売メーカーにのみ利益がもたらされ、消費者にとっては不利益しかないことを鑑みてみれば、十分あり得る話ではないでしょうか。




それにそもそも機能性表示が認められる制度がトクホ以外にも機能性表示食品と栄養機能食品という別の二つの制度があること実態もおかしくて、

似たような制度が三つもあるということは、普通に考えればどれも何かしら信頼性の低い基準が設けられているか、或いはどれか一つだけちゃんとした制度になっていて、あとの二つは欠陥の制度となっているとしか考えられない

わけで、このような視点で分析してみても、機能性表示食品という制度が作られた理由がいい加減なものであったであろうことは容易に推測出来ます。

少なくとも消費者の為ではなく、一部のサプリメントメーカーの為の制度であったことは間違いないないのではないでしょうか。




そしてこの制度の成立にどこが関わっているのかと考えると、最も疑わしいのがテレビCMをバンバン流しまくって低価格帯製品を販売しまくっている大手のあの二社あたりではないでしょうか。

こちらも何ら証拠も確証がないので名前を出すことは出来ませんが、このような制度で最も恩恵を受けているのがこの二社ではないかと考えれば成立の背景にいた可能性は十分考えられますし、今回の件を考えると小林製薬ももしかしたら全くの無関係ではなかったのかもと思うところです。


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